ざまあようそ3 サーカス団長ホルダーの脱腸ショータイム3rd♠♦♥♣

ホルダー視点。ざまあパートです。嫌な人は飛ばしてOK!


― ― ―


「…はっ!?」


目が覚める。


牢獄にぶち込まれていたはずなのに、気が付くとここはサーカステントの控室。

垂れ幕の向こうから、溢れんばかりの歓声が聞こえる。


もしかして、今までのことは全部夢だったのか?

頬をつねってみるが、現実だった。


はは……アハハ!そうだ。この私が負けるはずがないんだ。

全部悪い夢だったんだ。アハハハハハハハハハ!!!!!!!!


「。すでりよ何でうそし楽、ーダルホ」


「!?ま、魔王様ッ!?ほ、本日はお日柄もよく………」


「。ねいさだくでん死楽に分存は期最ぞうど、らかすで。すでみ済用うもはで軸間時のこはたなあ」


「そ、そんな!魔王様!!次こそは必ず奴らを殺して見せます!ですからど、どうか!私にもう一度チャンスを」


「そんなものはありません。魔王様はあなたをお見捨てになった。」

「おじさんさあ、もう現実を受け入れた方がいいと思うよ。あんたがみっともなく無様に負けて、四天王の名前に泥を塗ったっていう現実をさ。」

「往生際が悪いぞホルダー。でもよかったじゃないか。最期に自分の大好きなサーカスをやって死ねるんだから。これ以上の幸せはないだろう。まったく、羨ましいなあ。」


「き、貴様らまで、なぜここに…!」


「ーダルホ」


「な、何でしょう!?」


「。いゃしっらてっ逝」


「……………はい。」


幕が上がる。


私は舞台へと歩いていった。


私の、最後の晴れ舞台。


「うおおおおおおおおおおおおおおおお」

「ホルダー!!!!!待ってたぞーーーーーーー!!!!!!!」


「レディースアンドジェントルメン!紳士淑女の皆様御機嫌よう。

これより行いますショーは、私ホルダー最後にして最大のショー!!題してー」


そう言いかけた途端、自身の声が背後から聴こえた。

『サーカス団長ホルダーの脱腸ショータイム3rd♠♦♥♣!』


He is a ace!☟

「!?」


『どうぞ心ゆくまでお楽しみください。』


「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

観客たちの歓声が上がった。


すると私の身体は内側から風船のように膨らんでいき、落雷が直撃。

魔物態になっていた。


すると肉体がかき混ぜられるような感覚になり、身体のあちこちに切れ込みが入る。

皮膚が剥がれ、肉が飛び出す。


ぐねえっと上半身と下半身が逆になり、視界が逆さまになる感覚。

それと同時にジャンッ!という大きな音が鳴る。


「うおおおおーー!!」という声が上がる。


2尋常でない痛覚。吐き気。


そして、それが何度も繰り返されていく。

身体は上下だけではなく左右にも、斜めにも、複雑な形にも分割される。


3ジャンッ!4ジャンッ!5ジャンッ!6ジャンッ!

7ジャンッ!8ジャンッ!9ジャンッ!10ジャンッ!

Jジャンッ!Qジャンッ!Kジャンッ!


Aその度に肉が剥がれ落ち、内蔵が体の穴という穴から飛び出ていく感覚。


2ジャンッ!3ジャンッ!4ジャンッ!5ジャンッ!

6ジャンッ!7ジャンッ!8ジャンッ!9ジャンッ!

10ジャンッ!Jジャンッ!Qジャンッ!Kジャンッ!


A歓声。


2ジャンッ!3ジャンッ!4ジャンッ!5ジャンッ!

6ジャンッ!7ジャンッ!8ジャンッ!9ジャンッ!

10ジャンッ!Jジャンッ!Qジャンッ!Kジャンッ!


A肛門から腸が、臍から胃袋が、鼻腔から脳みそがどろりとこぼれだし、ただ不快感と痛覚と恐怖と快楽だけが、残りわずかな思考を埋め尽くして、ガンガンと打ちつけるように頭痛になる。


2ジャンッ!3ジャンッ!4ジャンッ!5ジャンッ!

6ジャンッ!7ジャンッ!8ジャンッ!9ジャンッ!

10ジャンッ!Jジャンッ!Qジャンッ!Kジャンッ!


jそして最後、私は内側から膨張。

肉体も精神も薄く薄く圧延されて、そして、例のごとく捩じ切られるととうとう耐久性に限界を迎えた


ジャンッ!!!!!!

He is a joke!☝︎


………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

号外

謎の感染症?内臓浴び1968人突然死!

原因は大人気サーカスのショーか!?

サーカス団員全員行方不明に 夜逃げか











四天王の1人は、新聞の紙面から目を上げた。

「惨めな最期でしたね。やはりホルダーは魔王軍四天王の中でも最弱。」(そして最強は私ですね。)


「同感。やっぱりおじさんはボクらとは格が違ったね。もちろん、悪い意味でね。」(言うまでもなく、一番格上はボクだよね。)


「そんなこと言ってやるなよ。ホルダーが可哀想じゃないか。まあ、そのうちこうなるって予想が全くついてなかったかといえば、否定はできないけど……」(結局四天王でまともなのは俺しかいないな……。)


「というか、魔王様も最後まで観ていけばよかったのに。上から自分の声が聞こえてきた時のおじさんのあの青ざめた顔、本当傑作だったよね。

彼が今までにやったショーの中で一番面白かったんじゃない?」

半笑いで嘲笑うように言った。


「ああ、観客たちからも好評で、本当によかったなあホルダー、うっ、うっ」


「それよりもホルダーを御した彼女ら…次に相手をするのは私たちの誰かです。私はともかく、あなた方2人はもしかしたら…」


「なんだと!お前らはともかく、俺が負けるわけないだろ!!」

四天王の一人が机をひっくり返した。


その勢いで煙が舞って、あたりの物が粉々に壊れた。


そんな中、四天王の紅一点は変わらず茶を飲んでいた。


「ま、まあ!あんなやつら、ボクらなら楽勝でしょ。ホルダーは弱すぎた。君もそう思うよね、参謀さん?」


その場にいたもう一人の人物……四天王でない長身に問いかけた。


闇の中、かの者は一言も発さずに佇んでいた。


骸のように白く、波のように荒れ狂う、長い剛毛。

それと対比するように、漆黒のカウベルのような重たい鐘が4つ、その両耳にイヤリングのように吊り下げられている。


「我らが魔王軍参謀、ジーク・リップスさん?」

悪童の四天王がからかうようにそう言うが、参謀が口を開くことはなかった。


「……………」

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スーパー☆オノマトペ無双〜追放された宮廷画家は、転生特典の『口からオノマトペが出るチートスキル』で無双する。お宅のお姫様も連れて行きます。戻ってきてと言われてももう遅いんだからねっ!〜 紅茶ごくごく星人 @kouchapot

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