幕間2《一方その頃の王城では》

——— 一方その頃海を追放した王たち


※便宜上シュドラニア王国民の言葉は伝わるようにしています。


「いやー、まさかあの女も無能だったとは。」

そう言うワースト国王。それに便乗する様に

「ああ、あの女、俺の女になれって言っても言う事聞かねえし。」

銃の勇者こと風祭真治が言った。もう1人の勇者で剣の勇者こと吉良貴久は正義の執行がなんとやらでこの場にはいない。

「まあ、銃の勇者シンジ殿のお望み通り、あの女は指名手配にしました。(あの女、事故に見せかけて殺すつもりだったけど。)」

「ふっ。俺に逆らうものはこういうことになるんだよ。」

完全に私利私欲で動く最低なクズ勇者である。しかしまだ彼らは知らない。港川海が得た職業ジョブ武芸者は決して無能な役立たずではない。かなりすごい職業ジョブなのである。この職業ジョブの取得条件は武道に精通し、なおかつ普通の人なら辿り着けないほどの血反吐を吐くような努力をすることである。港川海本人は自覚はないがこの職業ジョブを得たのは並大抵の努力では足りないほどの修練をしたからであり、武道にとても精通しているからである。



知らない職業ジョブというだけで追い出した彼らの末路は如何なる運命なのか?





















...このことを知るのは誰もいない。

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