幕間1《宿飯》

「米だ!!」

俺はこの宿を選んで正解だと思った。

「コメ?」

エルク以外は知ってるらしいな。

「あんちゃん、よく知ってるね。これが食べられるのはレオマール国でもここだけだよ。」

米が食べられるのが幸せすぎる。まさか異世界に来て食べられるとは思いもしなかった。

「なんかねちょねちょする。」

初めて食ったのか?まあこの良さをすぐに理解しろっていうのは無粋だな。

「めっちゃ久しぶりに食べた。」

ミズキやっぱお前どこの出身だ?

「えっと...南の方。」

そういえば米って元々暖かいとこ原産だっけ。ここの気候は結構あったかいし。作られているのだろう。そうですよね?

「よく知ってるわね。米はここからずっと南にあるカグラ地方が原産でね。これを食べて現国王様がおいしいって言ったから気候もちょうどいいこの都市で作られたんじゃなかったかしら。」

さいですか。国王様、誰かは知らんけど神ですか?あった時本当に感謝をしたい。身分違うから無理だろうけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る