第8話佐渡島

中部国際空港から直行便で約一時間、我々はカスミの消息を捜して鹿波さんと佐渡島へやってきた。

現地に到着した我々は、聞き込み捜査を開始した。しかし目星の情報がなかなか掴めず、鹿波さんと我々は飲食店でしばらく休憩することにした。

「うーん、中々手がかりがないな・・・」

「そうですね・・・」

「あの、そちらではカスミさんについて今までに何かわかりましたか?もし調べてわかったことがあったら、教えてください。」

「いいえ、そもそも母が行方不明になってから祖父も祖母も、関心がなくなりました。もう娘は死んだんだとずっと言っていたそうです。」

カスミの親族は、警察に捜索届けを提出すればカスミが見つかると思っていたそうだが、なかなか消息がつかめず諦めてしまったそうだ・・・。

どうしたものかと悩んでいると、椿のスマホが鳴った。それは我々が秘密裏にしている、人探しを専門とした探偵からだった。

「もしもし、椿です。うん・・・うん・・えっ!?消息がわかったのですか!?」

椿はスマホを切ると、みなに説明した。

「鹿波さんの父親の消息がわかったそうで、三重県のアパートに一人暮らししてるそうです。」

「三重県ですか、それじゃあ父親に会ってみよう!」

我々は話し合いの結果、鹿波さんと椿の二人が三重県へ向かい、残ったメンバーはカスミさんの捜索を続けることにした。



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