2nd_2023.3

ことごとくは成就せず、

ゆるやかに終わるだけ。


誰もが、誰のためにもなれないまま、

それでもひと時、

手を握りしめ合うこともあった。


寄る辺を死に物狂いで求めながら、

しかし誰にも依らないで、

孤独、共生を……

どちらも欲望のままならなさでしかない。


ならば、

このいのちは、愛のため。

このいのちは愛に尽きたい。


そのいのちこそが、うつくしい。

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