第4話Nの過去
靄繕慧奴と玄嶺芽以菜の登場は、真っ白だった私の生活に鮮やかな彩りを添えてくれた。前者は寒色で、後者は暖色だ。この二つの色彩が揃えば、描けないものなんて何も無い。そうして私の人生は、また一歩前に踏み出したようだった。
「そうそう!その調子!!」
四月末の月曜日から、私とメイナは毎日放課後の音楽室を占拠した。ピアノの素養など全く無かった私だったが、褒め上手で教え上手な講師のお蔭で、楽しく練習を続ける事が出来た。そんなある時、園田先生がひょっこり放課後の音楽室に姿を現した。
「あらあら、楽しそうねぇ」
先生は穏やかな表情でそう言いながら室内へ入って来ると、手を止めて先生の方を見ている私達ににっこりと笑って見せた。
「メイナにピアノを習ってるんです。彼女、凄く上手なんですよ」
「そんなことないよっ。絵夢の方がきっと才能あるって」
戯れ合う私達を見つめる園田先生の表情は、安堵と幸福に満ちていて、まるで自分の娘達を見守るみたいな眼差しに思えた。先生は、「それじゃあ、折角だから何か弾いて頂戴」と優しく私達にリクエストした。まだまだピアノを始めたばかりの私は、一曲を完璧に弾き終える技術など無かったので、迷わずメイナに視線を送った。彼女は「やっぱりわたし?」と聞き返さんばかりの、困ったような、照れくさいような苦笑いを浮かべると、私に代わって席に着いた。深呼吸をして気持ちを落ち着けた後にメイナが弾き始めたのは、私が最初に聞いた、夕暮れに似合うあの曲だった。
「素晴らしいわ!!!今度、演奏会しましょうよ!!」
園田先生は感激して拍手を送り、この小さなピアニストを激しく称賛した。メイナは謙遜して、ただでさえ小さい身体を一層小さく縮めると、赤らめた顔を伏せて私の左腕にしがみついた。
「メイナはもっと自信を持った方が良いよ」
「そうですよ、玄嶺さん。お世辞だなんて思わないでくださいね。本当に感動したのですから」
恥ずかしがり屋のピアニストは漸くちょっと顔を上げると、聞こえるか聞こえないかの小さな声で「ありがとうございます」と丁重に感謝の意を述べた。
「園田先生。土曜日と日曜日も、学舎棟を利用出来るようにしてもらえませんか?そんなに遅い時間までではなくて大丈夫です。そうして頂ければ、私達は休日もピアノの練習が出来ますし、図書室で本を読んだり探したりする事も出来て便利なので」
私のこの意見はダメ元だったが、人が好い園田先生は真面目な顔で受け止めてくれた。
「わかりました。私から施設の管理責任者の方に問い合わせてみます」
先生はこう言った後で、
「あなた達のように、積極的に休日の校舎利用を求める生徒さん達がもっと多ければ、要望も通り易いと思うのだけれど……」
と、少し残念そうに溜め息を吐いた。
「俺はピアノに興味は無い」
彼の返答は聞くまでもなかった。
「それじゃあ、本は?」
「時々読む」
「図書室は使う?」
「必要があれば」
「休日も開いていた方が、便利だと思わない?」
「平日の内にまとめて借りておけば困らない」
そうか、その手があった。私は一つずつ物事を片付けなければ気が済まないと言う性格上、いつも一冊しか本を借りて来ない。そして、金曜日に借りた本は、大抵時間を持て余す土曜日の夜には読み終えてしまうから、日曜日には殆ど決まって手持ち無沙汰になるのだ。どう考えても読み終えきれない量の本を事前に入手しておけば、確かに休日の二日間くらいどうとでもなる。
「靄繕君て、普段何読んでるの?哲学書?」
「良いのがあれば」
「小説は?」
「面白ければ」
「外国語でも読むの?」
「ものによる」
「結局、何が一番好きなの?」
「どれにも一定以上の興味は無い」
成る程。靄繕慧奴と言う人間に掴み所が無いのはこのせいか。彼はあらゆる事物に対して同程度の興味しか抱かない。つまり、猛烈に愛好するものも、極端に毛嫌いするものも無いのだ。普通の人間なら、多かれ少なかれ好き嫌いはある。そしてその程度の差が、それぞれの人格を特徴付ける鍵になっている。だが、靄繕慧奴には、その好き嫌いと言う凹凸が欠如している。何に対しても、何処まで突き詰めても全く平坦なのだ。否、本当は平坦なんてことはないのかも知れないが、少なくとも彼自身はそう信じ、そうあろうとしている。「どれにも一定以上の興味は無い」と言う彼の言葉は、「どれにも一定以下の興味ならある」と言う言葉の裏返しだ。そしてその【万物に向けられた一定以下の興味】と言うのは、詰まる所何にも興味が無い事を意味する。どの色も大して好きではないのなら、選ぶのはどの色でも同じ事だからだ。その選択において、選択される対象に優劣は存在していないも同然であり、選択する側にも特定の対象への執着は無いのである。青い林檎だろうと、赤い林檎だろうと、それが林檎なら彼は食べるだろうし、哲学書だろうと、漫画本だろうと、それが本なら彼は読むだろう。だが彼のその表現では、あらゆるものにも一定以下の興味は有しているはずの靄繕慧奴少年が、「ピアノに興味は無い」と言い放ったのは何故なのかという疑問が生じる。この言葉を真実であると仮定すると、靄繕君にはA:一定以下の興味はあるものと、B:全く興味が無いものの二つが存在するということになる。全く興味が無いということは、彼の興味における【一定以下】の範囲の埒外である事を意味している。つまりBは、彼にとっては存在していてもいなくても気にならないくらいに些末な事物だと見されているということである。そして、そのBに分類されたものは、恐らく永久にBのままである。ここで重要なのは、彼が「一定以上の興味は無い」と言ったのであって、「一定の興味しか無い」とは言っていない事だ。後者だったら彼の言動は辻褄が合わなくなるのだが、前者は【以上の】と言う程度に関する限定を加える事でその幅に含みを持たせている。【以上】は無いが【以下】ならあり得るわけで、この場合の【以下】と言うのはゼロ以上かつ一定数以下であると考えられる。この時興味指数ゼロが示すものについては、疑う余地無く興味が無いわけだ。だが仮に興味があった所で、彼の興味は本にも、鉛筆にも、食べ物にも、動物にも等しく向けられているのだから、すなわち【この世界に存在しているもの】全てに向けられた普遍的な興味なのであって、それはつまり、最初に考えた【あらゆるものに対する一定以下の興味と言う名の無関心】なのである。このように、どう考えても【靄繕慧奴は森羅万象に無関心である】と言う結論が導き出される。最初から「俺は何にも興味が無い」と言ってくれれば、こんなどうでも良い考察に労力を浪費する事も無かったのだが。それではどうして彼が「俺はピアノに興味は無い」と答えたのかと言えば、それは私が「ピアノに興味ある?」と聞いたからである。「何が一番好きなの?」と質問されたから、「どれにも一定以上の興味は無い」と素直に言っただけなのだ。ただ、この後者の言葉には、「好きなもの=興味があるものに関して言えば」と言う前提が省略されていたから、一見すると矛盾しているみたいに聞こえたのだ。更に言えば、私が発したこの問いの表現が酷く曖昧だったのも原因の一つだ。だが、彼が本のジャンルについて答えたにせよ、あらゆる対象について答えたにせよ、結局のところ結論は変わらない。これまでの彼の言動を鑑みる限り、基本的に靄繕慧奴は嘘を吐かない。その背景にどんな理由があるせよ、彼は嘘を吐くという行為に対して、それに用いる労力に見合うだけの対価があるとはどうやら考えていないらしい。それが彼の美徳なのか悪徳なのかは、人それぞれの考え方があるだろう。ただ、私は彼のそういう不器用で馬鹿正直な生き方は悪くないと思っている。だが、その孤高なあり方は、およそ人間社会には適合しないだろう。
「そういえば、靄繕君はここに来る前、何処に居たの?」
私はふと思いついて話題を変えた。靄繕君が転入生として教室で紹介されたのは、四月初めに新学期の授業が開始されてから一週間後の事だった。このタイミングは、実に奇妙だ。メイナのように新学期に合わせて施設へ移るケースは多いが、こんな中途半端な時期に入って来るのは違和感がある。
「施設だ」
彼の返答は、そっけないこの一言だけだった。
「施設って、普通の教育施設?」
「そう。成人するまで収容されてる実験場」
「そんな所で自殺未遂?一体どうやって?」
「その気になれば、道具なんかなくても死ぬ方法はあるだろ?」
彼は言って舌を出したが、それがそう言う意味だったのか、施設への侮辱の意味だったのかは判然としなかった。
「お前とゲンリョウは、外に居た人間だろう?」
「そうよ」
「外の世界は楽園じゃなかったのか?」
「いいえ。きっと、《
「それは皮肉だな。楽園に住む人間は、自分達が住んでいる場所を楽園だと考えはしないだろうに」
そう言う彼の口調はいつもと変わらず淡々としていたが、その言葉には明らかに嘲笑が滲んでいた。彼が嗤ったのは、平和ボケをして暮らしている、愚かでお気楽な外の人間達だけではない。そんな彼らが生きる世界を楽園と崇め、よく知りもしないのに幸福の地だと信じて疑わない私達に対しても、彼は同じ言葉で侮ったのだ。
――靄繕君は、正しい。
机の下で太腿の上に置いた両手を、私は強く握り締めた。
「《
そうして生命だけは助かっても、その小鳥達はもう飛べない。傷だらけになった翼には、もう飛ぶ為の力なんて無い。鳥としての自由を勝ち得ようとしたせいで、鳥としての機能すら失ったのだ。
「鳥と鳥籠の譬喩は、平易だが凡俗だ。動物と檻のモチーフを使うくらいなら、もっと別の生物にした方が面白みがあるんじゃないか?」
靄繕君はつまらなそうにそう言うと、大きな欠伸を一つ漏らした。
「じゃあ、靄繕君ならどう表現するの?」
「鮭」
「何で?」
「傷だらけで帰って来るだろ?」
「あれは習性でしょ?」
「俺らだって同じじゃないのか?」
私は閉口した。私が言おうとしていた事を、彼が正しく理解しているのか猛烈に不安になった。
「あの生物は自分が還るべき場所を知っている。それだけでも、人間なんかよりはずっと立派だ」
つくづく変な会話だなぁと思いつつも、私は彼のこの意見には同意した。
――還る場所、か……。
《
《
そうではない。
人間が還るべき場所は、生まれた場所ではない。
その人間の原点だ。
彼が独特な譬えで伝えようとした事は、そういう事なのではないだろうか?
「ねぇ。ここに来る前の事、教えてくれない?」
靄繕慧奴の原点とは、一体何か?
私はそれが無性に知りたくなって、彼に尋ねた。彼はキョトンとした顔で、興味津々の私の顔を眺めると、ぼんやりと視線を上に逸らした。即答で峻拒されると思っていたので、彼の反応には安堵した半面、とても驚いていた。
「思い出せる限りな」
やがて彼はそう言って、こちらに向き直った。私も彼に身体を向け、全身で聴く態勢を整えた。放課後の、誰も居ない教室に差し込んだオレンジ色の夕陽が、私達二人の姿を黒い影で描き出している。靄繕君は少しだけ目を伏せると、静かに過去の告白を始めた。
今から十七年前の冬のある日に、彼は初めてこの世界に満ちる空気に触れた。他の《特別出生児》達と同様に、両親の情報については一切知らない。生後間も無く与えられた名は、靄繕慧奴。この四文字の漢字の意味を知った時、彼はこの皮肉な名前の通りの人間として生きてやろうと誓ったと言う。
【靄を繕う慧い奴】――彼は、自分に付けられたこの名を、狡猾な皮肉屋としての生き方の由縁とした。
そんな靄繕少年は、教育施設内では随一の天才だった。教えた事はどれも必ず一度で覚えたし、記憶力も卓越していた。与えられた課題が何であれ、どれも人並み以上に熟した。身体能力が高いだけでなく、芸術的な才能も持っていた。まさに、完璧と称して差し支えない、申し分のない最高傑作だった。そしてそれ故に、人間としては機能不全の欠陥品だった。喜怒哀楽の感情が乏しく、何事に対しても無関心。必要が無ければ口も開かず、終始無表情な顔はまるで蝋人形。当然集団行動など出来なかったし、本人もそれに意義を見出さなかった。それでも、その性能の高さを買った引き取り手は引きも切らずに押し寄せて来たが、彼は差し伸べられた如何なる手にも拒絶を示した。それらの温かい手が導いて行く先にあるものが幸福ではないのだと、彼は直感的に理解していた。彼を養子にと熱望する人々の表情が、彼はどうしても好きになれなかった。まるで、保健所に動物を貰いにやって来たみたいに感じられた。
「【楽園】で自由を謳歌している連中にとって、檻の中で飼い馴らされている俺らは畜生も同然。血統書付きだと聞けば喜んで欲しがるが、野良になんて見向きもしない。その個体で選んでいるんじゃなくて、その個体の性能で選んでいるだけだ。引っ張りだこになっているのは俺じゃない。認められているのは俺の存在ではないし、求められているのは俺と言う個人ではない。高性能なら誰でも良いわけだ」
そう語る靄繕君の横顔には、やはり何の感情の色も浮かんではいなかった。私は彼から目線を外すと、窓の向こうに目を遣った。沈み行く太陽が、私達にとってこんなにも近くて遠い楽園の一端を、幻想的に映し出している。私はほんの一時その光景を見つめると、直ぐにまた隣の語り手に向き直った。二人きりの空間の中には、ただ静寂だけが満ちていた。一向に口を開こうとしない彼を見て、私はもう話が終わってしまったのかと不安になったが、彼は再び話し始めた。
養子縁組を希望する人々に不信感を抱いた靄繕少年は、結局誰にも引き取られる事の無いまま、施設の中で成長した。代わり映えの無い、退屈で穏やかな日々は緩やかに、だが着実に過ぎて行き、彼は高等教育院の生徒になっていた。この頃になると、周囲の少年少女には生きるか死ぬかで葛藤する者が多くなり、旧知の人間が何人か消えた。大抵は地獄行きになったが、知恵を絞って天国に召された幸福な者もいたと言う。
「それじゃあ、やっぱり靄繕君も自殺未遂をしたの?」
「俺がやるなら未遂で終わらせない」
そう言うと、彼は顔を顰めて自分の方を見つめている私を一瞥してから、静かに言った。
「《監獄》行きを志願した。そんな物好きは前代未聞だったろうな」
彼のあっけらかんとした衝撃の告白に、私の表情は驚愕と不審とで一層険しくなった。
「志願した?」
「そう」
「何で?」
「ここに来れば、人間社会に放流される可能性が極めて低いから」
「どうしてそこまで普通の人達の世界を拒むの?」
「拒むつもりは無いが、行きたいとは思わない」
「行きたいと思わない理由は?」
「新世界に希望が見出せない」
「でも、旧世界は地獄でしょ?」
「もう慣れた」
ここで、テンポ良く続いた質疑応答は一旦途切れ、私は次の問いを考える為に一瞬だけ口を噤んだ。
「じゃあ聞くけど、お前は何で地獄に戻って来た?」
その一秒で、全てが逆転した。
「それは……」
射抜くように真っ直ぐに注がれる黒い両目の鋭い視線から逃れるように目を伏せると、私は俯いて口籠った。靄繕君が投げ掛けた問いはもっともで、私の胸に深く突き刺さっていた。
「……私の居場所は、あちら側には無かったから」
やがて唇から零れ出たその言葉が、自分勝手な嘘だと私は知っていた。けれども、その真実を今ここで彼に打ち明ける気にはなれなかった。
「そうだろうな」
質問者は無感情な口調で一言述べると、立ち上がって大きく伸びをした。
「帰る」
ぶっきらぼうな別れの挨拶と同時にくるりと背を向け、彼は教室の出口へ向かって歩いて行く。嘘が見透かされてはいないかと言う心配と、見透かしていた所で別に気にも留めるはずがないと言う憶測とが鬩ぎ合う心地の悪い状態のまま、私は去り行く彼の背中に何一つ声を掛ける事が出来ずに黙って座っていた。そうして靄繕君が振り向きもせずに扉の向こうへ消えた時、私は金縛りから解放されたかのように深く大きな溜め息を吐いた。
「どうして、あんな嘘を……」
私は独り呟いたけれど、その理由には心当たりがあった。
あれは、今までずっと、自分に言い聞かせてきた詭弁なのだ。
天国を捨てて地獄へと舞い戻って来てから、否、そうしようと決心したその瞬間から、私はもう数えきれないほどに靄繕君が尋ねたのと全く同じ疑問を自分自身の心に問い続けて来た。この果てしなく繰り返される自問自答を重ねた結果に捻り出したのがその答えで、以後はずっとそれを反芻する事によって、それが真実なのだと信じ込もうと努めて来た。その結果、私はあの問いに対して反射的にそう答えてしまうようになったのだ。皮肉なのは、そんな状態になった今でも、私は自分が用意した唯一の解答が正解だとは信じられないと言う事実だ。
「帰ろう」
漸く重たい腰を上げて私が席を立った時には、空はもう暗くなり始めていた。
校庭を横切って居住棟へ帰る途中、私は今日の放課後に靄繕君と交わした会話の内容を漠然と思い返していた。思えば、彼とこんなに沢山話したのは、今回が初めてだ。そう考えると何だか少し嬉しくなったが、その割には靄繕慧奴と言う人物像が一向にはっきりと定まらない事に不満が募った。彼がこの《第十一再教育施設》にやって来るまでの経緯を聞けば、靄繕慧奴の原点について少しでも近付く事が出来るのではないかと期待していたが、その一連の話が私に与えてくれたものは、彼の考えのほんの一欠片でしかなかった。彼には未だ謎が多すぎるのだ。今回知り得た情報から言える事があるとすれば、それは靄繕慧奴が実に特異な人物であると言う至極当然で反駁の余地の無い真実だけだ。彼の考え方や譬えは確かに独特だが、そもそも個々の人間が多少なりとも異なった思考を持ち合わせている実状を考慮するなら、その真実は対象者が誰であれ妥当するものであり、靄繕慧奴の特徴であるとは断言出来ない。もっとも、彼が世間一般的な価値観からは逸脱した変人である事は間違いない。しかし、私は彼の一見奇妙な言説の中にも道理があると考えているし、同意出来ない事はあっても、納得出来ない事は無い。きっと、私達は根底の部分が何処か似ているのだ。
――私の原点って何だろう?還るべき場所って何処なんだろう?
顔を上げた先には黒い森。
そのまた先には、地上で瞬く人工の星々。
ここからではもう、その何もかもが遥か遠くに感じられる。
だけど、確かに私は、かつてあの場所で暮らしていた。
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