第31話「白人コンプの海外かぶれ」

迷惑系腐れチ◯カスYouTuberの

テイラー・ビーバー達に制裁を加えて

早1日が経った月曜日の朝。

秀吉の通う学校の1-Bの教室で

ある3人の生徒達がビーバーの事を

話していた。


「ねぇ見た?

例の街中で迷惑行為しまくった

外人YouTuber達」


「見た見た

よく平気であんな事できるよね

常識なさすぎ

相当育ち悪いんだろうね」


「アイツらにイタズラされたり

突飛ばされたりした人達

マジで可哀想だな」


ビーバー達に不快感を抱く3人。


「はぁ?お前ら何言ってんの?」


「「「!」」」


3人の会話の中に

突如坊主頭の丸顔ブサイクチビ男が

乱入してきた。

男の名は内山卓也(うちやま たくや)。

このクラスに所属する男子生徒である。


(((うわぁ……出たよ……

この手の話題になると

絶対現れるよな………)))


内山に対して不快感を抱く3人。

実はこの男、クラスの半数以上から

嫌われていた。

理由は後ほど詳しく記載。


「お前らさぁ

ビーバー達のやった事を

迷惑行為だの常識がないだの

言ってっけどさ~

常識がないのはお前らの方だから

あんなもん全部

海外出たら普通の事だっつの」


「何だよそれ……意味不明すぎる……

あんな事してる奴ら

どこの国でも異常と見られるだろ」


「それより海外出たらって……

ここ日本なんですけど……」


「ていうかアンタさ

自国の罪のない一般の人達が

変な外人達にあんな事されてるの見て

不快感とか感じないワケ?」


「いいや?

むしろサイッコーにおもしれーと

思ったけど?」


「うわぁ……サイッテー……」


「黙れよペチャパイブス」


「なっ……!!」


「おい!!てめぇ彼女に

何て事言うんだ!!」


「うるせぇよクソ人間」


「何だと!?」


ギャーギャーと言い合いになる4人。

そしてそんな4人の様子を

教室の壁に擬態して眺めていた秀吉。


(内山きっしょ)





~数時間……


キーンコーンカーンコーン


4限が終了し昼休みとなった。


「フンフフンフフン」


内山は校舎裏に1人で座り

パンを食べながら

両耳にイヤホンを付け

洋楽を聴いていた。

そしてそんな内山の前に

秀吉が現れる。


「よぉ、クソ山

お前に復讐しに来たぞ

覚悟しろよ」


実は秀吉は内山に恨みがあった。


「フンフフンフフン」


イヤホンを付け

目線をスマホに向けているため

秀吉に気付いていない内山。


「おい、クソ山

こっち向けよ」


「フンフフンフフン」


気付かない内山。


「おい!!こっち向け!!」


「フンフフンフフン」


「おい!!!!」


「フンフフンフフン」


「おおおおおおおおおおい!!!!!」


「フンフフンフフン」


プチンッ


ブシャー!!


中々反応しない事にキレた秀吉は

内山の顔に消火器をぶちまけた。


「ヴォエッ!!ゲッホ!!

ガッハ!!ゴッホ!!

ペッペッペッペッ!!

ん!?」


内山はようやく秀吉に気付いた。


「よぉクソ山……

どうだい?

※リン酸アンモニウムの味は」


※消火器の中身の白い粉の事。


「!?徳川!?

何でお前がこんな所に!?」


「てめぇに復讐しに来た」


「ああ!?復讐!?

何言ってんだ!?」


「……ふ~………

お前は………ルァァァッ!!!!」


ベキャッ!!!


「ゴッハアッ!!!」


秀吉は消火器で内山の顔面を殴った。


「てめぇ……忘れたってのか?

てめぇちょっと前に

自転車に乗った状態で

歩いてた俺とぶつかって

謝りもせずに素通りしってたろ

で、俺あの後病院行ってみたら

肋骨にヒビ入ってたんだぞ

マジでムカつくんだが」


「そんな事やってねぇ……!!」


「いいや、やったんだよ

俺は覚えてる

お前が忘れてるだけだ

ざっけんじゃねぇぞ

白人コンプの海外かぶれ野郎が」


「なっ……!!

俺は白人コンプでもなければ

海外かぶれでもねぇぞ!!!」


「嘘つくなアホ」


ガコォンッ!!!


「ブッ……!!!」


秀吉は消火器を

内山の顔に投げつけた。


「クソ山よ……

ここらでちょっと

お前の詳しいプロフィール

開いてみようか……」


ブオンッ


秀吉はチートで内山の

プロフィールを開く。



~内山卓也(うちやま たくや)~


顔:丸顔、団子鼻、目付き悪い


身長:167cm


体重:52kg


~備考~


・絵に描いた様な

白人コンプの海外かぶれ。


・やたらと周りに海外に

詳しいアピールをしてくるが

海外には一度も行った事がない。

海外ドラマや映画

またはYouTubeで

海外散歩動画などを見て

海外を知った気になっている。


・何かあるとすぐに

日本は◯◯だ~

海外では◯◯だ~だの言い出す。


・日頃から周りに対して

邦楽はクソだと主張し

英語がろくに分からない分際で

洋楽を聴いて気どっている。


・街で白人を見かけたら

すぐに写真撮影をせがみ

それをTwitterや

Instagram上にアップし

白人との繋がりをアピール。


・写真撮影の時は

必ず眉間にシワを寄せる。

これは眉と目の距離を近づけて

ハーフ顔になる事を意識しているため。


・Twitter、Instagramの

アカウント名は

TAKUYA OFFICIAL。

ダセェ(笑)。


~まとめ~


上記の様な痛すぎる

思想や言動、行動から

学校にいる半数以上の人間から

嫌われており

秀吉と同様友達は1人もいない。





「……とまぁ、こんなもんか」


「ッッッ!!!

あああああああああ!!!!」


図星でキレた内山は

秀吉の顔に拳を振りかざす。


ブオンッ


ベチャッ


ドロ~~~~


内山が殴った瞬間に

秀吉は液状化した。


「!?!??!

うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」


「これくらいで騒ぐなアホ」


液状化状態で喋る秀吉。


「ば、化物!!!!」


「フンッ」


ドバアアアアアアアアア


液状化秀吉は内山の口から

体内へと侵入した。


「がっ……!?」


「聞こえるかクソ山~?

今お前の体内なう」


「ば、馬鹿な!?」


「ハートをギュッ」


ギュッ


「うぐあぁっ!!!」


体内から心臓を握られ

悶え苦しむ内山。


「超エキサイティング!」


「ハァ……!!ハァ……!!

や、やめろ……!!」


「やめろと言われたら

余計にやりたくなる」


ギュ~~~!!!


「うぐあああああああ!!!!」


またさらに心臓を握られ

悶え叫ぶ内山。


「気持ち良いか~?クソ山~」


「ハァ……!!ハァ……!!

た、頼む!!もうやめてくれ……!!」


「分かった……やめるよ……

心臓はな」


ドゴオッ!!


肝臓を殴る秀吉。


「ゴホォッ!!!」


ドサッ


殴られた苦しみから

内山は両膝を地面に着けた。


「なぁクソ山……俺多分お前に

あんな事されてなかったとしても

お前の事痛め付けてたと思うわ」


「ハァ……!!ハァ……!!」


「俺、お前みたいな

海外にかぶれて日本人の癖に

日本をディスってる様な奴

吐き気がするくらい嫌いなんだわ」


「ハァ……!!ハァ……!!」


「……フン」


ドバアアアアアアアアア


液状化秀吉は

内山の口から体外へと出た。


「よぉ、クソ山」


「ハァ……ハァ……

徳川……お前……

一体何者なんだ……!?

液体になったり

体内に入ったりなんて

人間にできる事じゃないぞ……!!」


「俺は神だ」


「か、神だと!?」


「そうだ、俺はもう以前の

ひ弱で無力な俺じゃない……

神と同等の力……いや

神をも超越する力を身に付けたんだ!!

もうこの学校で俺の事を

いじめられる人間なんてもういない!!

フフフフ……ハッハッハッハッハ!!」


「……………」


怯えた顔で秀吉を見つめる内山。


「……さてとクソ山……

お前この後どうされたい?

色々と出来るぜ?

粉微塵にして殺すなり

異次元に飛ばすなり

よりどりみどりだ」


「か、勘弁してくれ……!!

自転車の件は謝る!!

だからどうかお慈悲を!!」


「……許してほしいか?」


「ああ!!」


「じゃあてめぇの母親の首

俺のとこに持ってこい」


「……え……!?」


「……ジョークだよ……

それじゃあそうだな……

よし!俺を笑わせてみろ!」


「わ、笑わす!?」


「ああ、やる事は何でもいい

一発ギャグなりトークなりな

制限時間は1分

それまでに俺を笑わせれば

助けてやる」


「も……もし笑わせられなかったら?」


「お前のチ◯コを切断して

魚の餌にする」


「なっ!?」


「よ~い始め!」


スッポーン


合図と同時に

パンツ一丁になる内山。


「オヤジピープー!!」


「?」


「オヤジピープー!!

オヤジピープー!!

アイアンチャッチャ!!

アイアンチャッチャ!!」


内山は聞いたこともない

意味不明な単語を連呼しながら

パンツ一丁の状態で

反復横跳びをし始めた。


(な……何だコイツ……

精神状態おかしいぞ……)


ドン引きの秀吉。


「アイアンピープー!!

アイアンピープー!!

オヤジチャッチャ!!

オヤジチャッチャ!!」


「………………」


「ピープーアイアンチャッチャ!!

ピープーアイアンチャッチャ!!

オヤジアイアン!!オヤジアイアン!!」


「………ふふっ」


「あ!笑った!」


「うるせぇ!!!!」


ゴシャッ!!


ドサッ


秀吉は内山の顔に

飛び膝蹴りを浴びせた。

それにより内山は失神し

地面に倒れた。


「あ!笑った!って

言った時のお前の顔

尋常じゃないくらいムカついたわ

何なんだあの顔は

舐めてんじゃねぇぞ殺すぞ?

ま、とりあえず笑わせられたし合格だ

おめでとう君は助かったよ」


キーンコーンカーンコーン


昼休み終了の鐘が鳴り

秀吉は倒れている内山を放置して

教室へと戻って行った。

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