第7話「虫けらども」

(待ってろよミラン達め………!!

徹底的に地獄を見せてやる………!!)


前回石川を凄惨な目に合わせた俺は

ミラン達に復讐するべく

奴らの溜まり場である

校舎裏の方へと向かって歩いていた。


ちなみにミラン達とは

今まで俺の事を毎日リンチしてた

集団の事である。

(詳しくは1話と3話を読んでね。)


先程いた体育館裏から1分程歩き

目的地付近に着いた俺。


(多分この時間なら

既に集まってると思うんだが………ん?)


「ハハハ、マジかよそれ~」


「マジだって、それでよ~」


(ビンゴ!)


校舎裏ではミランとその手下4人が

集まり、ダベっていた。


「でな、その時俺がよ~………」


「………おい………!!」


「「「「「「ん?」」」」」」


「えへへ~……!!

こんにちは皆さん………!!!」


「ああ!!てめぇ!!狸猿じゃねえか!!

よくもヌケヌケと俺達の前に顔出せたな!?」


「おいゴラ!チ◯カス野郎!!

ミラン君お怒りだぜ!?

てめぇが一昨日の放課後

ここに集まらなかったからよ~!!

なぁ!?ミラン君!!」


手下の発言にミランが反応する。


「ああ……マジにキレてるぜ俺はよ……

秀吉……てめぇ一昨日の放課後

何でここに来なかった……?

俺言ったよな?逃げたら殺すって……」


「黙れ低能ノッポ」


「ああ!?何だその口は!?

殺されてぇのか!?」


「オチンチンビローン」


「……………おいお前ら、こいつの事

いつもの20倍くらい痛め付けてやれ」


「「「「「あいあいさー!!

オラァァァァァァァ!!!!」」」」



手下達が一斉に俺に襲いかかってくる。

ちかみに今の俺はチート"身体能力強化1"を

使用しているので

このまま普通にフィジカルで

この虫けらどもを圧倒できるのだが

それでは面白くない。

なので"あのチート"を使う事にした。


「チートON"尿路結石"、対象"手下4人"」


ズキィィィィィィイン!!!


「「「「あああああああ!!??」」」」


ズシャアッ


手下4人は

尿路結石による激痛で地面に倒れ込んだ。


「な、何だ!?」


手下達の異常に驚きを隠せないミラン。


「きゅ、救急車呼んでくれー!!!」


「い、いでぇ!!

いでぇよ~!!!ママ~!!!」


「いだい!!!辛い!!!

殺してくれぇぇぇぇ!!!」


「んほぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


俺は苦しむ4人にさらに追い討ちをかける。


「チートON"全裸"、対象"手下4人"」


スッポーン


全裸になる4人。

そしてそこからさらに俺は

今までの恨みを晴らすかの様に

4人に対して怒涛のチートラッシュを行った。


「チートON"バーコードハゲ"」


「チートON"偏頭痛"」


「チートON"ヘルペス"」


「チートON"猫アレルギー"」


「チートON"知覚過敏"」


「チートON"鬱病"」


「チートON"鼻炎"」


「チートON"母親が不倫"」


「チートON"体毛が濃くなる"」


そして……最後にとっておきの

チートを発動した。


「チートON"エベレスト"に転送」


ブオンッ


4人はエベレストに転送された。


「くっくっく………全裸4人組が

エベレストに転送……。

エベレストの平均気温は-30℃

想像しただけでゾクゾクするなぁ……

フッフッフ……ハッハッハッハッハ!!!」


「……てめぇ!!

一体どんな手品を使いやがった!?」


一連の流れを見て困惑した表情で

俺に怒鳴り付けるミラン。


「チートだよ」


「チート!?」


「ああ、競パン仙人から授かった力だ」


「……ワケ分かんねぇ事言ってんじゃねぇぇぇ!!」


ミランは凄い勢いで

俺に襲いかかってきた。


(フン!馬鹿が!

今の俺はチートで強化されている

お前の生っちょろい攻撃なんて………)


バキィ!!!


「がはっ………!?」


ボディにパンチを喰らい吐血する俺。

コイツの攻撃滅茶苦茶効く。

どうなってんの!?


「オラオラオラアアアアア!!!」


バキバキバキバキ!!!


俺の全身に連打を打ち込むミラン。

必死にガードする俺。


(ぐっ………!!何て奴だ………!!

チートで強化状態の俺を

ここまで追い込むなんて……!!

220cm145kgは伊達じゃねぇってか!!

けどな……世の中にはどうやったって

勝てない相手がいるって事を

今この場で教えてやるよ!!)


「チートON!"ゴリラ化"!」


ボフンッ


俺はゴリラに変身した。


「なっ、なにぃ!?」


驚愕するミラン。


「いくぜおい!!

"バナナスプリットハリケーン"!!!」


ドギャアアアアアアン!!!


「ぐはぁっ!!!」


ドシャッ


「……ぐっ………!」


ゴリラ化した俺の必殺技

"バナナスプリットハリケーン"を喰らい

戦闘不能となったミラン。

そして俺はそんなミランの元に近づいて行く。


ザッ……ザッ……ザッ……ザッ……


「いいザマだな、ミラン」


「ぐっ……クソ野郎…!!」


「ミラン………てめぇには今まで散々

痛め付けられてきた……

だから今度は俺がてめぇの事を

痛め付ける番だ……!!!」


ゴリラの俺は

ベジータが両手を組んでやる

アレの体勢を取る。


「や、やめろ……!」


「オラァァァァァ!!!」


バァン!!バァン!!バァン!!


「がっ……!!ごはっ……!!ぐぁっ……!!」


俺はミランをベジータのアレで

力いっぱい殴りまくった。

そして10分後。


「う……うう……」


俺の攻撃により

ミランの顔は酷く腫れ上がり

変形していた。


「へへ、大分男前になったじゃないの

ミランさんよ~」


「もう……やめてくれ………」


「おおん!?」


「今までの事は謝る………

だからもう……勘弁してくれ……!!」


「HAHAHA!!

何を寝言言ってるのかねワトソン君!!

主犯の君には

まだまだ地獄を味わってもらうよ!!」


「ひっ……!!」


「チートON"全裸"」


全裸になるミラン。


「お、俺の服……!!」


「チートON"戦闘機"」


2人の目の前に戦闘機が出現した。


「オラ!ミラン!両足前に出せ!

縄で縛るからよ!」


「な……何をするつもりだ……!?」


「あぁん?決まってんだろ?」




ゴオオオオオオオオオオオオオ!!!



「ああああああああああああ

あああああああああああああ

ああああああああああああ~!!!!!」


「ヒャッハ~!!!どうだミラ~ン!?

風を感じるダルルォ!?」


俺はミランと戦闘機を縄で結び

空中を飛んでいた。


「寒い!!寒い!!寒い!!寒い!!

寒いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

全身が冷えるよぉぉぉぉぉ!!!!」


「ハハハハハ~~!!!

なになに!?もっとスピード上げろって!?

よっしゃまかせろ~い!!!」


ゴオオオオオオオオオオオ!!!


俺は更に戦闘機のスピードを上げる。

するとミランはあまりの寒さに

カチンコチンに凍ってしまった。


「げっ!!マジかよ!?」


早く氷を溶かさなければ

ミランが死んでしまう。

殺しは俺のポリシーに反するので

すぐさま近くに着陸する事にした。



ゴオオオオオオオオオ!!



「うし!着陸完了!」


降りた場所は

よく分からん無人島だった。

とりあえずそこで俺はミランを

解凍する事にした。


「チートON"火炎放射"」


溶ける氷。

目覚めるミラン。


「あれ……ここは……」


「よかったぁぁぁぁ!!!

ミランく~~~ん!!!」


バキィッ!!!


「ごはあっ!!!!」


俺はミランを蹴り飛ばした。

そして戦闘機に乗り込んだ。


「じゃ、ミラン君!

俺はそろそろ帰るからさ

この島でゆっくり観光楽しんで!」


「なっ……!?お、おい!!

待ってくれ!!ここどこだよ!?」


「バ~イ!」


俺はそう言って離陸した。


「置いてかないでくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


叫ぶミラン。

その叫びは島中に響いた。


「ハハハッ!!明日か明後日には

迎えに行ってやるよ!

で、その後は俺専属のパシリにしてやる!」


(さ~てと、お次は"アイツ"に復讐してやると

しますかね~)


次の復讐相手を決めた俺は

学校を目指し、戦闘機を全力で飛ばして行った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る