第34話 回避できない泣
凄くプライベートな話だし、お暇しようとしたのにフラフが案の定大騒ぎ。
「何で蝶々がしたくないのにお見合いしないといけないの?。蝶々のママ酷いよ」
これは帰れる雰囲気ではない。
「ははは…うちの親は私に早く結婚してほしいのよ。特にお母さんは」
「こいつに彼氏役を頼んで断ればいいじゃん」
「ダメ。彼氏がいるなんて言ったら会わせろって会えるまでしつこいだろうし、それに岳春君にも申し訳ないわ」
野薔薇さんと恋人のふりというのを想像してちょっと浮き足立った自分を殴りたい。
「お望み通り、殴りましょうか?」
コスモスさんはまた俺の心読んでるし泣
「どうしようどうしよう。どう回避しよう」
何故かフラフが軽いパニック状態。
「断れないの?」
「あの手の電話がかかって来たってことは、お見合いの準備は進んでて、すっぽかすと相手に迷惑になるのよね…。お見合いに行くことは絶対なの、断ったらどうなるか…」
野薔薇さん半泣きだし。
「また男装して行くしかないんじゃないですか?」
「そ、そうね…」
「男装?」
「ああ、二人にはまだ話してなかったわね」
頭上に「?」を浮かべる岳春とフラフに、ちょっと待っててと蝶々は浮き足だちながら脱衣所へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます