閑話6 猫又クルル

 わらわの名前はクルルというのじゃ。今ピンチな状況なのじゃなぜかというとじゃなケルベロスとの争いを始めたのじゃ。


前回の戦いでは相手のケルベロス陣営に反乱がおきて撤退していってほっとしていたんじゃがあれから20年たった時に宣戦布告もせずに急に猫又の種族を襲ってきたのである。


実力は相手が上でなおかつ不意打ちなのじゃ生き残れたのはわらわだけなのじゃ。それでも大きなけがをしてしまったのじゃ。家族の無念を晴らそうと思ったが母と父が勝てない相手だからここではない安全なところに行けと言っていたのを思い出した。


そこで踏みとどまったのじゃ。ここでわらわが負けて死ねば家族が悲しむのじゃ。血が出ながらも頑張って転移魔法を使って魔界から地上界に来たのじゃ。ケルベロスは魔界から出ることはできないのじゃ。過去に善に連なる神を殺したことで倒されたのじゃ。


そこで安心してしまったのか意識を失ったのじゃ。


目を覚ました時に銀の透き通るような綺麗な髪に穏やかで優しそうな眼をした子どもがいたのじゃ。


この子どもが助けてくれたようで名をアレウスというらしい。いい名前をしている。


そしてなぜ倒れていたのか聞かれたのである程度短い言葉にまとめて伝えた。


するとアレウスの近くにいたクロノアールという女がここでお別れでいいんじゃないかと言ってきた。

わらわは」、アレウスともっと一緒にいたいというのに。


アレウスがわらわといたいと言ってくれた。クロノアールは悔しそうだ。だけど、ことあるごとにわらわの邪魔をしてくる。アレウスに甘えようとしてもことごとく邪魔してくる。


この前の釣りの時なんだけど、アレウスは全然つれなかった。まぁちゃんと理由があるんだ。


クロノアールが部分的に殺気を放っていたのだ。なのである程度実力が近いと気づきにくい。


アレウスが釣れなくて困ってしまい最終的に潜って倒したのだ。賢い女だ。


わらわは勝てたためしがない。


あ…クロノアールが来た。わらわはお暇するのじゃ。


クルルはいそいっで逃げたのであった。


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