第10話 異世界のGは少し遠くで攻撃するに限る…2

 

 あの後騒動はあったようだが、クロが周囲に殺気をまき散らしているのとすぐに対処したのでそれほど気分が悪くなることはなく街道をクロと進む俺。今日は天気が良く、冒険の始まりを祝福しているかのような日だ。


 そして、辺りを警戒しつつ歩いていくがここは王都から近いのか魔物が全くいない。ここら辺はセリナール王国の中心なので住んでいる人も多いからか、その分交通量も多いので、ここにはたまに魔物が見られるぐらいだけどね…。

 そうそう、Gはとても目立つけど。もっと遠いところにはもっと強い魔物がいるのだ。


 そんなことを考えて10キロほど歩いたところに、Gを5体見つけたのである。


アレウスは速攻で倒しす。仲間を呼ばれないようにだ。


「ストームバレット」×5


仲間を呼ばれると、1度に100体以上も呼ばれるのだ。そうするとさすがにアレウスも人間なので疲れて勝てない可能性もあるし。クロに迷惑をかけてしまうからだ。


 Gは知性がないと思う人も多いと思うが。仲間も呼べるし中には稀だが魔法を使うGが出現するのだ。それにGにも社会があるのか王がいることもある。あと人を襲って子作りをするGはメスのほうが多いきおつけないと終わった後に食われるぞ。

しかも、Gは真正面がおとりで後ろからGが攻撃してくるのだ。案外ずるがしこいだろう。だからこそ気を付けなければならない。


 スパスパスパと風圧を収束した高速の攻撃である。当然収束されたこの魔法は、普通の鉄の剣なら折れてしまうのだ。Gが倒せないわけがないのである。


「アレウス様。やりましたね、そのまま倒していきましょう」


クロが褒めてくれたので、この調子で倒していこうと思う。


そうしてGの討伐部位である右耳を取る。これがないと証明にならないからな…


 あれから進んでいくと周囲に多くの魔物の気配を感じた。

Gに周囲を囲まれたようだ。100体以上いるからクロと協力するしかないようだ。


「クロ。背中を預けるから、Gを近づけさせるな。そしたら安定して倒せる」


これだけの数だからなクロを信頼しているので背中を預けることができる。


面白くなってきたな。


魔法を使ってGを楽に倒そう。近づかれても風の防護魔法で守りながら倒そう。

俺は、Gたちと事を構えるのであった。

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