第9話 異世界のGは少し遠くで攻撃するに限る…1


 冒険者登録を終えた俺は、依頼を受けることにする。そこには様々な依頼がある。

そして高ランクの依頼も目に入るが、登録したばかりだしランクが一つ上のゴブリン位がいいと思っている。


「うーん、いいのがあったな」


 いいと思ったのは、ゴブリンの依頼とスライムの依頼だどちらもDランクに分類される魔物で、ゴブリンは数が大量にいるからでスライムは物理攻撃はほぼ無効化されるためだ。


 いろんなことを考えながら、決めたのは。ゴブリンだ、1体見つければ少なくとも100体以上いるのだ。


あれ?ゴブリンって異世界のGと一緒な位増殖する…ある虫と一緒だと考えてしまった。みんなもそう思ったよね?


「ゴブリンね」


見たことはまだないが。聞いた話だと、緑色の肌と醜悪な容姿、子供より少し大きい人型の魔物のようだ。子作りの時には共食いをするらしく、男の人でもメスのゴブリンには要注意だ。雑魚生ものだが群れを作るのだ。


共食いって…ますますあのGに酷似している。


「剥がさないでください」とあるので、相当魔物のGはいっぱいいるのだと実感させられる。

この魔物は根絶やしにしないと、どちらにも被害が出続けることになるだろう。



 冒険者ギルドの外に出た俺にガラの悪い連中がわざとぶつかってきた。


「…………………」


「おい、おめぇよ。何ぶつかっとるんじゃこらぁ~慰謝料だせよ」


 俺は正直、こういう輩はいないと思っていた。ただ明らかに急にこちらにぶつかってきて脅してきたのだ。なので、こういう時の対処は面倒なのでクロにお願いしよう。


「クロ。このGの対処してくれない?してくれたら、御褒美を上げるよ」


と可愛くお願いしたら、顔を真っ赤にして了承した。


「かしこまりました。アレウス様、この私クロノアールが下賤なGを倒します」


お、クロがやってくれるようなので俺は見守ることにする。


クロがGに少し離れたところから殺気をやると、


「ひ。すいませんでした、もう2度としません」


と子犬のようにひどくおびえて逃げて行った。


「アレウス様。Gの対処終わりました」


クロは余裕そうにやった。後でご褒美は上げる。


 こういう輩は俺は自業自得だと思うし、面倒なことにならなくて済んだ。


 ちょっとしたトラブルがあったが、今日から俺は冒険者だ。俺の自由な冒険を邪魔するGはクロと一緒に返り討ちにしてやる。そして楽しい冒険者ライフを満喫してやる。


  〈あとがき〉

今回出てきたGの紹介

G…ゴキブリ

G…ゴブリン

G…ガラの悪い連中 たちでした。」













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