第8話 アレウス夢の一つをかなえる
洗礼の日から数日後、最近は暇すぎて麻痺しちゃいそうだ。
あ、そうだ。5歳でも冒険者になれるものなのかな?
分からないときは、クロを呼ぶとしよう。
「クロ。ここに集合」
するとクロは走ってここに集合した
クロよ。そんなに急がなくていいぞと言いたかったが、
「アレウス様。はぁ…はぁ…急いできまちた」
息を切らし言葉を言い間違いするぐらいまで来たことを考えると
文句が言えなくなってしまうのだ。
「クロ。俺は冒険者になりたい、なるのを手伝ってくれないか」
前からクロに言っていたことなので、どう反応を返すのか楽しみなのである。
「はい。手伝いますがどうしましょうか」
「俺みたいな5歳児でもなれんのか?」
「結論から言いますとなれますが若すぎると舐められます」
なるひど。小さいと人間って飴舐めちゃうくらい舐めまくってべとべとになりそうなくらい舐めちゃうんだ。
「アレウス様。それでは冒険者ギルドに私と共に行って圧倒的実力を見せて、アレウス様をもしもなめたGゴミ虫たちをけちょんけちょんにしてしまいましょう。そうしましょう」
クロは俺のことになると見境がないな。
「クロ。俺は圧倒的実力を見せるつもりもなければ、けちょんけちょんにする予定もないぞ」
「そうですか。ならアレウス様をなめたゴミ虫たちに、私は殺意を覚えます」
ここは、クロをなだめないと…犠牲者が増えすぎちゃうからね。
「クロ。毎回そんなことをしたらトラブルのもとだし、その繰り返しだといずれ問題が起きる。だから返り討ちならいいよ」
この的確な反論は、クロに効果抜群のようだ。
「確かにそうですね。では私もついていきます、それで安心だと思います」
っということでしゃっそく冒険者登録に行こう…Let Go!
どうやら、クロは少し離れたところから俺を見守ると言ってきた。だから、さっさと登録するに限るな。
そういえば、登録は、身分証あったら早く済むらしい。
今回は、ムスコンの父があらかじめ作っておいてくれたらしい。
このことに関しては”Good job!"と思ったのである。なので、素直に感謝するが日頃の行いで、常にマイナスなのであまり変わらないのである。
そして、今住んでいるのが王都なのでにある王都統括冒険者ギルド・セリナール王国総合本部へときていた。
「Simple is Best」という言葉が真っ先に思い浮かんだ、4階建ての建物の立派なな建物だ敷地面積も結構広いようで、冒険者ギルドの組織としての力があるのだ。
さて、そろそろ取り敢えず中に入って冒険者登録をするとしよう。登録をしないと魔物を倒しても買い取ることはしない。つまり、家出の近道は冒険者に登録することが手っ取り早いのだ。
木製の両開きの扉を開けると、ギィ・・・。と音が鳴った。
緊張するが心の準備をして、一歩を踏み出す。
あれ?案外、中からの人間は俺を見ていないようだ。
ということは、堂々と歩くことにする。
もしこれで、絡まれたらクロが何をするのか分からなかったので良かった。犠牲者を増やさずに済みそうだ。
ただ、少し歩いていくとやはり俺のことを見る視線を感じた。そして俺はまっすぐ受付に向かった。
「あの…」
「はい、どうしたのかな?」
一番強そうな感じ?な受付のエルフ族のお兄さんのところに話しかけた。
絶対この優しい顔をしているお兄さんが舐められるはずだ。
なのに隙がないし戦っても今現状では勝てないだろう…強者のにおいを彷彿とさせている
なぜこの人を選んだかだって、簡単な話。一番近くもないのにこの人を選ぶ理由は一つしかない、強者だと認識してもらえるチャンスだ。ここを逃すほど俺は愚かではないのである。
「なぜ、ここを選んだのかな?」
「それは、あなたがここにいる誰よりも強いからです」
「ふぅ~ん。分かったんだ、君は見所があるようだ!で?ここには何の用できたのかい」
この人の興味を俺に持ったようだ!このまま登録まで押し切るぞ~!
「冒険者登録をしたいのだが」
「このわしの実力に気付けるようだし、ギルマスの権限で登録してあげよう」
「いいのか。そんな簡単なことを決めてしまっても」
疑問に思った俺は質問をしてみた
「まず言うがな冒険者登録の時にみんな女性である受付に行くんだ。ここに来る奴はな実力がないとここの受付には来ないんだ」
なるほど、冒険者の大半は男が多いからな。出会いの少ない男冒険者は受付嬢を狙うためである。
「それで身分証は?」
「…っお これは失礼しましたね」
「騒ぎにせずに早くしてほしい冒険者登録をしたいだけだから」
「分かりました。それでは手続きに入りますね」
そして一通りの手続きを済ませた。
「冒険者には、下からG、F、E、D、C、B、A、Sという8のランクがあります。このランクは、冒険者を保護するのと同時に依頼の成功率が上げるためにあります。そのため、昇級には人間性と実力が伴っていないといけない場合もあります」
「依頼は自身のランクの一つ上までと決まっているから、それより下のランクの依頼ばかり受けてもランクは上がらないからね覚えておくようにね」
なるほどな、なら基本は上のランクを上げることだな。
「それに、あなたの実力なら依頼は失敗しないでしょ。<黒の死神>はアレウス君が飼いならしている猫だよね?それなら安心だと思って、だから違約金のお話は省略するよ」
やっぱり元Sランク冒険者がいるからかな…それにクロは冒険者に再びなるらしい。
「今回、アレウス君はEランクからのスタートになるよ。ギルドマスターであるこの自分の実力に気付いたことと、魔法はトップクラスの実力があるだろう。この二つの理由だな」
「これで以上だ。魔物の買取は倉庫でやっています、依頼の報告時や魔物を倒した際には活用するといい」
「分かった」
「今日から、冒険者としての活動をギルドがサポートするアレウス君の活躍を応援しているからな頑張れよ」
「ありがとう。これからよろしく」
そうして俺は冒険者になった。なのでクロのなったことのある最高ランクであるSランク冒険者を目標に、俺は魔物を倒していく。
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