閑話2 クロノアール


私の名前は、クロノアールと申します。


私はアレウス様の侍女筆頭であり、世界で一番アレウス様を愛していてそれは負けない自信があります。


ある時、アレウス様が早く起きてしまいました。なので、アレウス様に言ってしまいました。私の仕事を奪わないでくださいと。


アレウス様の無防備なかわいい顔を毎日見ないと私は、アレウス様成分がたりなくなって、倒れてしまうことでしょう。



3歳のころのアレウス様は、両親である国王と王妃の言い争いでどちらに甘えるのかのバトルが始まり、アレウス様はどちらに行ってもいがみ合いになるとわかっているのか、侍女であるこの私に甘えに来てくれたのです。それは、ひとめぼれでした。


正直、国王と王妃にはもったいない息子です。


アレウス様に、「ひとめぼれしました。なので、侍女筆頭にしてほしいとお願いしました。」


そしたらアレウス様は、「ひとめぼれ?お米になったのか?まぁ侍女筆頭はいいよ。」


とのお答えを頂きました。私は、お米なるものは知りませんが侍女筆頭を認められたので満足しています。



そして、アレウス様はビンセントがあまり好きではないのか、逃げてしまいました。


ビンセントは、アレウス様を探すほどの能力がないようです。なので私は、冒険者時代に鍛えた索敵能力で探します。それをビンセントに伝えます。



理由は…アレウス様に嫌われたくないからです。

大したことのない理由?人によってはそうかもしれませんが、私にとっては死活問題です。


それで、ビンセントがアレウス様に嫌われようとどうでもいいのです。

私は、アレウス様の味方なので…


アレウス様がこっそり家から抜け出そうとしているではありませんか

おそらく、魔物を倒す修行をするのでしょう。


案外アレウス様は、まじめですから。


そして、アレウス様は家出をして、冒険をするつもりのようなのです。


そしたら、秘密にしておいてくれないかと言われたので、


「私も、一緒に冒険に連れて行ってくださるのならいいですよ。」

と私はアレウス様と離れたくなかったので…


「…いいよ、俺とクロだけならな。」

と渋々ながらも了承の返事をもらうことができました。

なので、私はそっと心の中にしまうことにしました。


今後もずっとそのかわいい笑顔を守りますからね。アレウス様…


  〈あとがき〉

アレウス君は、ひとめぼれの意味を知らずに、唯一知っていたお米の品種と勘違いしました。愛されているのに鈍感な主人公です。









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