閑話1 ビンセント

 私の名前は、ビンセントと申します無事生還しました。



なぜ私がこんなことを言っているのかというと、アレウス殿下の侍女であるクロノアールさんのことです。


私は、冒険者ランクAなのですが、私が王城の家庭教師の依頼を受けた時なのですが、私はこれでも、冒険者の中でも実力があると自負しています。


ですが、アレウス殿下の侍女クロノアールさんは、私よりはるかに強いでしょう。

なぜなら、元Sランク冒険者で二つ名は、<黒い死神>ですから。



正直、この依頼は元貴族出身の私には楽勝だと思っていましたが、違ったようです。

そして、アレウス殿下に練習時間があまり長いとクロノアールさんからの容赦ない殺気が来るのです。


なので内心、ぴえん…ぴえん…パオーンっと自分のプライドが、許さないので言いませんが、ひやひやしているのです。


そして、アレウス殿下を、見つける実力が私には、ありません。

クロノアールさんがいつも、アレウス殿下を探して、見つけたらその場所を教えてくれるのです。なので、ここ最近のアレウス殿下の私を見る顔が恐怖に染まっていることを。


生まれつき私の顔は、鋭い目つきなので想像は容易です。

アリウス殿下は殿下呼びが嫌なようで呼ぶときは、

私は、「アレウス様と呼んでいるのです。」


これも、アレウス殿下と呼ぶとクロノアールさんが出てくるからです。

分かった人は、アレウス様検定1級を名乗ってもいいですよ。


私が、家庭教師を始めて、一番驚いたことがあります。

それは、ダンスの練習を始めて1日にして動きについていけていたのです。

なので、筋がいいと感じました。


そしたら、あっという間の1ヶ月で踊れるようになってしまいました。

内心、私の教える立場があまりなく天才かと思ってしまいました。


それで、依頼のほうも3ヶ月で終了でした。

アレウス殿下の今後に私は期待してます。

おそらく、私よりも実力が上なのですから…黒の死神に教えてもらっているのですから。


  〈あとがき〉

ビンセントは今後登場しない可能性もあります。




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