第5話 家庭教師 ビンセント襲来2 ダンスの練習 助けて… ひどいよビンセント

 今日は、ビンセントが家庭教師を始めてから、1ヶ月が経とうとしている頃…


「本日は、ダンスの練習です。最初のほうなのでまだ優しめですよ。」



これは絶対嘘だと思うが、逃げることもできないしどうすることもできないから言い訳をしてみよう…それでだめなら諦めよう。


「俺のダンスの相手はいないでしょう。それに身長差がありすぎてできないだろうし無理じゃない?」


「アレウス様とダンスの練習をするのは私ではなく、第2王女ユウリ様との練習です。」


げ…ユウリ姉さんと苦手なタイプなんだよな~

それじゃあダンスの練習確定じゃん… 最悪だ


「アレウス。あなたのために愛しい愛しいお姉ちゃんが来てあげたわよ。」


「ユウリ姉さん。別の言い方あるよね?」


「ユウリ姉さんじゃなくて、ユウリお姉ちゃんと呼んで。それに、アレウスのこと大好きだからいいじゃない。」


この姉は、ブラコンなのである。

なのでいつも逃げているのに、ビンセントのせいで逃げられない。


「それでは、集まりましたね。ダンスの練習の開始です。」


前もって言っておくけど、俺はおそらく前世でもダンスを踊ったことがない

だから、いきなり踊れるわけがないのである。


      ・・・数時間後・・・


「今日はここまでできたので、すごいですよ。」


本当に疲れた普段の生活ではない動きに俺は覚えるのが精いっぱいだった。

だけど、ビンセントのおかげで、ダンスの練習以外もユウリ姉さんの悪魔の手から逃れることができた。なぜなら、姉さんは疲れて寝たからである。

解せぬ…


ダンスの練習中のビンセントの見る目は、鬼のように鋭くすごく怖いのである。

正直、豆まきで追い払いたいくらいに。



そして、1ヶ月後…ダンスを踊れるようになった。

このような思いをもう二度としたくないと感じた


踊れるようになるまでの間は、心の中で悲鳴を上げている。

俺の限界が近いようだ…誰か…誰かたskt

て欲しかった。



だから、俺は気になる。ビンセントがダンスを教えられることもできるということは、おそらく、貴族の次男以降の可能性が高いことに…

気づいたのである。




あと2ヶ月ぐらいで、洗礼の日になるので、俺は、異世界の礼儀作法やダンスをマスターした。なので、ビンセントとお別れになる。だからこの期間で、レベル上げを励むのでけがをしないように気を付けるにする。


けがなんてしてしまえば無断で外出しているし、侍女のクロだけ知っているが、せっかく口止めができているのだ。なので、それがばれてしまうのだ。

今は、冒険の準備段階。なので知られてはいけない機密事項だ。


 冒険の時までは…


  〈あとがき〉

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