第三章第始話

妹と、あの木について約束を結んだ。


・あの事は誰にも言わない事。

・もう近寄らない事。


あの木の事を大木桜と命名した。

俺のネーミングセンスは良いな。と思ってた。

昨日、父さんに大木桜の事を言おうとした。

だが、


「隣の山の木何?」(言おうとしてた事。)


「とな…」(ここで心臓がドクンとなった。)


それをカバーするように俺は


「隣のクラスの奴に頼まれ事されちゃてさー。懐にも、手伝ってもらったんだ」


と。


ナイスカバー。俺は俺の事を英雄として称えた。

それにしても、何故大木桜の事を言おうとすると何か、心臓がぎゅと、する。


多分言ったら何かしらの出来事が起きるのだろう。


と思い何とか言おうと言ったら



普通に言えた。


びっくりですよ。

てっきり死ぬのかと。


え?えぇ!?


だがそれは後で結構悔やんだ。

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