第5回のお題「筋肉」
お題の「筋肉」をみたとき、他のお話を作っていたため頭の切り替えに時間がかかった。
一般的に、筋肉小説は数が少ない。
最近では第四十五回すばる文学賞佳作、第百六十六回芥川賞候補にもなった作者 石田夏穂の『我が友、スミス』がある。
とはいえ全体的に作品数が少ないのは、作者の多くがアクティブな趣味を持っていないからではと推測する。
もし作者のすべてが筋トレに励んで執筆しているのなら、異世界転生ものより筋肉小説が大量生産されて売れまくり、「今季のアニメの半分は筋肉アニメか」みたいな世界になっていてもおかしくない。いや、そっちのほうがおかしいか。
とにかく、虚を突くお題選択をした人の着眼点は素晴らしい。
筋肉から考えられる話は三つ。
筋肉キャラが登場する話。
筋肉に纏わる話。
筋肉に関する体験談をもとにした話。
出題側としては、筋肉キャラを作って書いてもらいたいはず。
なので、一番目を選択すべきだろう。
体験談があれば三番目。
目を引く作品を書きたいのなら二番目を選びたい。
とはいえ、手っ取り早く書ける話があるのなら三番目であろう。
筋肉といったら、ハガレンのキャラが真っ先に浮かんだ。
つぎに、筋トレのアニメがあったことを思い出す。
筋肉小説を書くのなら、少なくともこの二作品と被らないものを作らなければいけない。
サイバネティックスの話が浮かぶも、安易かなと却下する。
筋肉の動きを利用した、私達の生活を豊かにしている商品の話を描くのが面白いのではと考える。
筋肉の凄さを再認識できる、そんな話なら、読者も興味をもつのではと考えた。
ただ単に、筋肉キャラを考えるのに時間がかかるし、なにより時間がなかったため、わたしは三番目を選んだ。
体験談は、読み手が興味をもってくれるものがないと、単なる作者の思い出話となってしまう。少しでも読み手に面白く思ってもらえる工夫が必要だろう。
まずは、筋肉に関することを調べた。
筋肉には三種類あることや、筋トレをすることで抗炎症作用の物質が分泌されるため、高血圧や生活習慣病とならんでガン予防に役立つこともわかった。
それらを踏まえて、筋肉を鍛えることが大切だとする話を書こうと思いつく。
当初は、詳しいうんちくを盛り込むつもりだった。
でも、読者はお話を読みたいのであって、うんちくを読みたいわけではない。なので、うんちく部分はごっそりカットした。
教えてくれた人のことを思い出しながら書くのは楽しかった。
もう少し、人物や状況容赦に力を入れるべきだった。
余談として、教えてくれた人はジム通いの末にボディービルダーの大会に出場し、入賞を果たした。
継続とは力なりである。
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