第21話  

涼子さんが目を覚ましたらすぐに食べられるようにおかゆを作ったがまだ太郎は帰ってこない。涼子さんのことが気になって何度か見に行ったけど全く起きる気配がない。

1人で何もしないでいるとどんどんとネガティブな思考に陥ってしまうので太郎が大量に買ってきた物品の中に入っていた中力粉を使ってうどんを作ることにした。


うどんが形になり始め後は湯がけば食べられるという状態になり始めた頃、玄関扉が開く音がした。しばらくすると、

「兄ちゃん、ただいま。走り回って来たよ。」

「お帰り、これで地下医療施設を設置できる。」

太郎に返事をしながらタブレットを確認すると家レベルは51で210pになっていた。

「それじゃあ、設置!」

ゴゴゴゴォォォォ~


メッセージ

地下医療施設(初期)が設置できました。2階への階段の横から地下に降りることができます。


「兄ちゃん、僕は地下を確認してくるから、兄ちゃんは凉子さんを移動させる準備をしてきて!」

「分かった。」

太郎は僕の返事を聞くと同時に階段に向かって走っていった。


「凉子さん、大丈夫ですか?」

凉子さんの肩を叩きながら声をかけてみたけど反応はない。

「今から移動させますね。失礼します。」

おそらく聞こえていないと思うけど声をかけながら横抱きで持ち上げ地下へと移動した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る