第16話 探索準備

「兄ちゃん、今戻ったよ!」

「お帰り。どうだった?」

「報告したいことがいくつかあるからとりあえず、リビングでしゃべってもいい?」

「おう。」

涼子さんを呼び、みんなでリビングに移動した。

「それじゃあ、報告を頼む。」

「まず、このタブレットについてだけど。過去に探索した範囲内であれば正確な地図として役立ちそうだよ。そして、行ったことがない場合は現在地を表す点が真っ黒な地帯の上に表示されて距離感が全く分からなくなるけどどれほど離れても家のある場所や過去に探索したは表示されているから大体の方角なら分かりそうだよ。だから、戻って来れなくなるということはないと思うよ。あと、めちゃくちゃ燃費が良くなっているから長距離の探索がしやすいと思うよ。」

「おお、分かった。それじゃあ、荷物を積んで出かける?」

「そうだね。すでに近場はすべて探索し終えているからこのままいくといずれ、p交換による食料調達では限界が来てしまいそうだからね。動けるうちに動いておこうか。」

「ああ、それじゃあ弁当と水筒、着替え、寝袋、自転車、ガソリンを積んで出発しようか。」

「そうと決まれば荷物の積み込みを始めるよ。兄ちゃんは弁当と水筒の準備をお願い。涼子さんは着替えをお願いします。僕はガソリンと武器になりそうなものと簡易な整備道具を積んでおくから。」

「分かった。」

「分かりました。」

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