第12話 料理

「涼子さん、できましたか?」

「ええ、できましたよ。ところで何を作っているのですか?」

「ハンバーグですよ。焼かずに冷凍庫に入れておけば何かあって料理を作れない時や足りない時に焼けばすぐ食べれれますし、湯がいたキャベツに包んでコンソメとケチャップと塩、コショウを入れて煮込んだらロールキャベツになりますしね。」

「なるほど。そちらの鍋は何を作っているんですか?」

「こっちは太郎が実家から持ってきた柚子の皮をゆでているところですよ。」

「なるほど。」

ピピピ

「何ができたのですか?」

「太郎が焼いていた夜食のピザが焼きあがったのでしょう。すいませんがそこに鍋つかみがあるのでそれを使って出してもらってもいいですか?」

「あ、はい!」

「あの、どこに置いたらいいですか?」

「え~と、そこの台の上に置いて食器棚から皿を出してそれに移してもらってもいいですか?」

「分かりました。そこにあるピザも焼きますか?」

「お願いします。」

「分かりました。」

「ピザの方が終わったら、味噌、みりん、酒、醬油、はちみつ、ごま油、ニンニク、ショウガを出してもらってもいいですか?」

「分かりました。何を作るんですか?」

「味噌ブタです。ニンニクとショウガはすりおろしておいてくれるとありがたいです。」

「味噌ブタなら家で何度も作っていたので作れますよ。」

「それじゃあ、味噌ブタはお願いします。レシピがもし分からなくなったらそこのファイルにレシピが入っているので見てください。」

「分かりました。はちみつはどこにありますか?」

「はちみつはオーブンの横に置いてあるかごの中にあったと思います。そこになかったらトースターの横のかごの中です。」

「ありました。」

「他に見つからないものはありましたか?」

「いえ、大丈夫です。」

「それじゃあ、よろしくお願いします。」

「任せてください。」

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