第4話 レベルアップと来客

「ピンポン」

うん、誰か来たのかな?インターホンがなった。

「は~い!」

インターホンを確認しないとな。

あれ?誰も写っていない?いたずらか?

外に出て確認をしてみるかな?ダメだ、さっき家の外を窓から見た感じだと家の周りはくるりと一周なにもない荒地であることを確認したんだから。昨日まで周りは住宅地だったのに荒地になっているということはここは日本ではないんだ。もし何かあっても助けをすぐに求められないのだから慎重に行動をしなくては。

テレビが着いた!!

テレビに触れたわけでもチャンネルを押したわけでもなく、更にいうなら何か電波を発信するような機械を使っているわけでもないのに何だ?怪奇現象か?

「こんにちは、私は家です。家レベルが1になりました。付属品中型トラックが駐車場にセットされます。」

うん?家レベル?中型トラック?

どういうことなんだろうか?とりあえず今いる3階の窓から駐車場は見えるはずだし見るとするか?

あれ?あれは太郎のトラックだ!太郎が「世界に一台しかないんだよ」って自慢してきたからよく覚えてる。黄色と緑の縞々模様がとても印象的だったんだもん!うん人が降りてきた。右から降りてきているのは太郎で、左から降りてきてるのは松本さんだ!会社の同僚で良く仕事を一緒にした人で、バレンタインにみんなにお菓子を配っていてもらったから、ホワイトデーに松本さんが好きだと言っていたからガトーショコラを原料となるチョコから手作りしてホワイトデーにお返しとして渡したらとんでもなく困った顔をしながら受け取ってくれたから特に印象に残っていて良く覚えてる。人の顔と名前を覚えるのがとんでもなく苦手で社内でも[人の顔を覚えるのが苦手な山田史郎君]という通り名が付くぐらいだった僕が覚えてるぐらいだからよっぽどだったんだと思う。そういえば、明日、引っ越しをするので会社を休みますと課長の席に居た男の人に言ってOKをもらった際にすぐ近くにいて、「遂にできたのですね。明後日、訪ねてもいいですか?」と小声で聞いてきたな?その時にOKって言ったんだったけ?まあ取り合えず、出迎えに行くとしようかな。

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