応援コメント

お香は悲しみから」への応援コメント

  • 読み進めるうちに、この世界の「ぬいぐるみ」が担う役割に気づいて、ハッとさせられました。主人公が懊悩しているように、答えは出ませんね……死者との寄り添い方や、今後の生き方について考えずにはいられない世界の物語を拝読して、お香のように柔らかくて儚い余韻に浸っています。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    短い文字数のなかで少しずつぬいぐるみのことがわかるように、また死に対する答えの出ない虚しさがにじむように考えながら書いていたので、そのように言っていただけてほっとしています。
    現実世界でもここ数年で生き方ががらりと変わるようになりましたし、あらためてこのような話題をじっくり考えるいい機会でした。


  • 編集済

    ぬいぐるみで弔う……
    ぬいぐるみだけが残り
    ぬいぐるみだけが増え続ける
    もし誰も引き継ぐ方がいなければ
    タイトル通り、いつかはぬいぐるみだけのお家になりそうですね

    何とも言えない世界観がとても良かったです

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    そう、ぬいぐるみだけが積み重なっていくのですよね。死としてのぬいぐるみだらけになり、静かにヒトが衰退していく未来を想像しました。
    良かったと言っていただけて嬉しいです!

  • ぬいぐるみが死者そのものであるなら、ぬいぐるみが並ぶ意味も変わりますね。仏間にぬいぐるみが並んで、これはおばあちゃん、これはおじいちゃん、これは……とひとつひとつ語ってゆく光景を思い描いてしまいました。
    形があると、忘れることの罪悪感がひとしおという気がします。
    いろいろ考えてしまう短編でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    死者そのものが並ぶ部屋、なかなかに恐ろしいですよね。おっしゃるような、ぬいぐるみひとつひとつを語れる家があったり、はたまた段ボールにしまい込んでしまう家があったりと、その家の家族関係が浮き彫りになるよなぁ……と。
    罪悪感、そうですね。遺された側からすれば堪ったものではないように思いつつ、忘れられたものが積み上がっていくのはとても残酷だなと思います。

    短いものですが、死の形についてじっくり考えながら書いたお話だったので、そのように考えてもらえて嬉しいです。

  • ぬいぐるみで弔うのか……何かこう、形に残る死って迫力ありますよね。
    こういうインパクトのものも書けるなんてすごいです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    形に残る死、そうなのですよね。そもそも日本にいると人の死に触れる機会というのは少ないですし、人が「死の状態」でいる期間ってすごく短いものだと思います。
    だからこその圧迫感と言いますか、息苦しさみたいなのは書きながら感じていました。

    えへへ、インパクトあると思ってもらえて嬉しいです。シンプルなお題だと、どうにもそちらへ走りたくなってしまうことがありますね(笑)

  • ぬいぐるみ葬……
    形になって手元に残るとなると、なんとなく死生観も変わってきそうな気がします。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    おそらく現実では「ずっと現世に留めておく」という葬送(もはや送っていない)はないのでしょうけれど、この形に至った死生観を想像するのは楽しいなと思いながら書いていました。
    一応未来の日本を舞台に書いていたので、厳しい社会を生きる子孫が心配すぎて見守るようになった……みたいなのが理由のひとつかな、などと考えています。