第6話魔王の領地到着?
ただいま、魔王城の地下の牢屋に鎖で繋がれています。はい、全く身動きが取れないぐらいに雁字搦めにされています。しかもご丁寧に猿ぐわを噛まされて声すら出せないようにされてます。どうしてこうなった?
遡ること1日前
お腹すいたな。こんなことになるのなら城でご飯をもらってくるんだった。城を出てから1日半、つまり、盗賊たちに会ってからもうすでに1日は経っているのにまだ着かない。というか、魔王城が見えてからもう既に6時間近く歩いているのだが、魔王城っていったいどれだけでかいんだろうか?
「うわぁ~!」
おかしいな視界が反転した。
「人だ!」
「ホントだ。人だ!」
「今日のご飯用の肉を採ろうと思って罠を仕掛けたんだが、人が掛かった。」
「どうしよう。」
「どうしようか?」
「とりあえず、持って行く。これ城に持っていったら食料に変えてくれる。」
「そうだな。持って行って食料に変えてもらおう。」
「肉よりも良いものになりそうだ。」
「うん。」
ということがあり、そのまま魔王城まで手足を縛られ、棒につるしてオークとゴブリン、オーガらしきものに連れて来られてしまいました。
冒頭に戻る。
牢屋のくせに見張りすらいないんだが、というかこのまま忘れられているのではないだろうかと思っていると
「魔王様がお戻りになられた。どうやら捕虜と会うそうだ。連れて来いという指示だ。というわけで、連れて行くぞ。」
「「「おう!」」」
という声がしてきました。そしてしばらくすると大量の甲冑を着た何かが入ってきて俺の体を筒状の何かに入れた後、顔だけを出した状態で何か液体を投入された。そのまま身動きをとることもできず押さえられること5時間ぐらい。移動用のカートらしきものに筒ごと載せられて謁見の間らしき場所に運ばれました。というか、これコンクリート?とりあえず体が動かないことに変わりはない。
「表をあげよ。聖女かなぜここに来た。」
「俺がもと来た世界に変えるためには人の国にこの先数千年の繁栄をもたらさないといけないので、それをするために不可侵条約の締結ができそうなのかの確認をしに来たのです。」
「うん?もと来た世界?皆の者一度退出せよ。」
「しかし…。」
「我がこのような身動き1つとることのできない女子に負けるとでも本気で思っているのか?」
「いえ、そのようなことは思っておりません。」
「ならば、下がれ!」
「「「ははぁ。」」」
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