第64話 オフコラボ feat.レベッカ・カタストロフィー #5

他人の家のキッチンを使うなんて初めてだな~。


今日部屋したおかげで、台所もしっかり綺麗になってるし!

冷凍保存されていたおかげで、消費期限は過ぎてるけど、日数的にあまり問題はない!

お皿はしっかりとしまわれていたおかげで、そこまでの汚れもないけど、念のために洗っておいた方がいいかな。

あと料理道具も。


「ヤマト、何時間くらいで出来そう?」

「一時間くらいで出来ると思います」

「分かった。その間に私はゲーム進めておくね」

「え、休まなくてもいいんですか?」

「うん、今お風呂入れてるし、私暇だから。それに、地理と公民の二つはヤマト得意じゃないんでしょ? だったら私がやっとくよ」

「ありがとうございます!」


レベッカさんはそのまま、パソコンの前に座り配信を再開する。


レベッカさんの配信部屋はリビングにあるのを見た時、少し驚いたけど、部屋が汚かったことを考えるとリビングがある方に納得いってしまった。


『はいということで、ここからは私一人で配信進めていくね!』


そのせいもあって、配信しているレベッカさんの姿が見えるし、僕もしゃべり方に気を付けないといけない。


「さてと、最初は鶏肉に塩コショウ!」


コンロの下の棚の中にちゃんと塩コショウがあった。

賞味期限は問題ない!


ついでにジップロックもあったので、この中に鶏肉を入れて、塩コショウを入れてからしっかりと振る!


これでお肉全体に塩コショウが振りかけられる!


次に小麦粉お肉に絡めるために袋の中に小麦粉も投入してよく振る!

これでちゃんとお肉全体に絡めることができたかな?


あ、今のうちに油で揚げる準備もしておこう。

あ、でも油鍋がないんだ。


……仕方ないか、フライパンはあるし、あげる代わりに焼くことにしよ。


フライパンの上に油を敷いて、放置。


次は卵をお椀で溶かした後に、小麦粉付き鶏肉を入れてから、一個一個絡めていく。


絡めたお肉はそのままフライパンに直接入れる。

火を通してしっかりと上げていかないと……。


ここまでの過程で20分くらいかな。

お肉全体に塩コショウを絡めるのと、小麦粉を絡めるのに少し時間かかっちゃった!


「レベッカさん。お風呂大丈夫ですか?」

『あー、そろそろかな、ということでみんな! 私はお風呂入ってるから、ヤマトがご飯作ってるときの声だけでも聴いてね!』

「いや、僕料理するときはあんまり声出しませんよ」

『じゃあ声出しながらやってみようか!』

「……はぁ、分かりました」

『よし! それじゃあここにカメラ設置するからみんなの前で料理してね! こっちの方に配信画面置いておくから! それじゃあお風呂に入ってくるね!』


レベッカさんは無茶ぶりだけを言い残し、浴室へと向かった。


配信画面にはたくさんのコメントと、フライパンでお肉を焼いている様子が写っていた。


それにしても声を出せってどういう風にすればいいのかな?

クッキング番組みたいにする? 


でも、クッキング番組ってあんまり見たことないんだよね。

というよりかもレベッカさんどうやってこの映像を配信画面に乗せてくれたんだろう。


後でやり方聞こうかな。


『というわけで皆さま、今お肉を焼いている状態なのでその間にたれを作っていきたいと思います!』



おお!

ヤマトの声!

ヤマトの手ってやっぱり綺麗!

手だけじゃ、男の子か女の子かわからん!

や、ヤマト様の手! 美しい!



『まずは、醤油を大さじ2杯。次に砂糖を大さじ2杯、最後に酢を大さじ1杯入れます。いつもはチキン南蛮用の三杯酢を入れるんですけど、この家にはなかったので普通の三杯酢で代用します。多分、宮崎以外には売ってないんじゃないですかね?』


都会のスーパーに行ったことないから分からないけど、兄さんの家には置いていなかったから多分ないんだと思う。

そう言えば、父さんたちが年末に帰ってくるとき、毎回チキン南蛮用の三杯酢を買って帰ってたっけ。

じゃあ東京にもないのかな……。


『これを鍋に入れて熱を入れます。砂糖が溶けるまでかき混ぜながら熱しましょう』



醤油に酢ってしょっぱくならない?

砂糖が甘みを付け加えるのか!

隣の肉がおいしそう!

油が跳ね始めてる!



『お肉の方があったまってきたので、1回裏返しましょう。…………よし! それじゃあたれの方を味見してみます!』


スプーンを取り出し、タレを先に着けて味見する。

……少ししょっぱいかな?


『少ししょっぱかったのでもう少し砂糖を入れて溶かします! ……よし、これでもう一度味見。……うん、ちょうどいい感じになってきた! お肉もいい感じに焼けたので、火を止めて、タレを投入! しっかりと味をつけさせます』



お、もうすぐでできる!

見た目から美味しそう……

最初から見てみたかった!

腹減ってくる



これで、第一段階は終了。次に第二段階!


『しみこむのを待っている間にタルタルソースを作ります! 使うのは卵にきゅうり、マヨネーズとお酢です! キュウリが冷蔵庫の中にあってよかったです。まずは卵を茹でます。その間にきゅうりをみじん切りにしましょう』


直すところにしっかりと包丁は直されているけど、念のために洗っておく。

当然まな板も。


そして、キュウリもしっかり洗いまな板の上に置く。

そこまで傷んでいないから、買ったばかりなのかな。運がいい。



ヤマト包丁の使い方上手すぎやろ!

猫の手がかわいい!

料理もできるとか、本当に勉強以外何でもできるなこいつ

きゅうりを切る音、癖になりそう!



「ヤマト、お風呂あがったよ!」


きゅうりを切り終えたタイミングで、レベッカさんがお風呂から上がってきた。

少し早すぎる気がするけど……


レベッカさんは白いくまのような服を着ている。

普通に可愛い。


「……レベッカさんが普通で安心しました?」

「どういうこと?」

「僕の姉でママでもあるカナママなんですけど、お風呂を上がった後バスタオル一枚だけなので、レベッカさんは普通にパジャマを着ていて安心しました。何ならかわいいですよ」

「え、そうかな? ありがとう! ヤマトはお風呂どうするの?」

「そうですね……」


配信の本格的なスタートは8時から。今は6時45分くらいで、お米が炊けるのは後20分ほど。


チキン南蛮の方はもうできてるし、タルタルソースはすぐにできる。


……うん。今しかないね。


「レベッカさん。僕今からお風呂に入ってくるのでゆで卵の殻とりお願いしてもいいですか?」

「任せて! それくらいなら私にもできるから!」

「お願いします。ゆで卵の時間はリスナー様たちに聞いてください。皆様分かっていると思いますので。殻は捨ててくれて大丈夫です。剥き終わったら、そこにあるお椀の中に入れといてください!」

「はーい!」


多分、殻をとるくらいは誰にでもできると思う。

最低でも茹で上がっていれば問題ない。


着替えをもって浴室に向かう。

普通に広い浴室で、浴槽にもしっかりとお湯が張っていたけど、今は入る暇なんてほとんどない。


本当はお風呂好きだからゆっくり入っていたいんだけど。

それにレベッカさまが入った後って言うのもあるしね。


シャンプーとリンスで髪の毛を洗い、そのあとに体を洗ってからしっかりと洗顔をして、一度浴槽に入ってからすぐに上がる。


「あー、ダメだ。これ以上湯船につかっていたら絶対に長湯しちゃう。早く上がって晩御飯食べよう!」


短い時間だったけど、しっかりと温まってから浴室を出た。


バスタオルで体を拭き、急いでパジャマを着てリビングに戻る。


キチンではレベッカさんがゆで卵の殻を一生懸命に向いていた。


「レベッカさん、今上がりました」

「あ、ヤマト、もう少し待っててね。後1個残ってるから!」

「分かりました。もう1個の方もお願いします。僕は剥き終わった方の卵を切っておきますので」


再びカメラの前に行き、包丁で卵を切る。

形が丸っこいから飛んでいかないように気を付けて。


レベッカさんが撮り終える前に終わってしまった。

今のうちに少しだけソース作っておこう。


『それではレベッカさまが殻をお取りになっている間にソースを作りたいと思います。マヨネーズとお酢、キュウリと刻んだ卵をボウルに入れてかき混ぜます。しっかりとかき混ぜるのがコツです!』

『……ヤマト! 終わったよ!』

『ありがとうございます。それではかき混ぜるのをお願いしてもいいですか。包丁は危ないので』

『任せて!』



親子の会話

さっきまでレベッカが先生だったのに、今はヤマトが親でレベッカが子供

ヤマトに料理教わりたい!

ちゃんと料理ができないレベッカに気を遣えているのが偉い!



レベッカさんにボウルを渡して、ゆで卵を受け取り、しっかりと細かく切る。


『や、ヤマト、これ後どれだけ回せばいいの!?』

『もう少し待ってください。……よし! 残りの卵入れますので、はし止めて!』

『はい!』


切り刻んだ卵を掬いボウルの中に入れ、そのままボウルと卵を預かり素早く回す。

それと同時に米のけた音が鳴り響く。


『レベッカさん、お米をつぐことはできますか?』

『任せて!』


よし、お米の方はレベッカさんに任せるとして、僕の方もラストに取り掛かろう。


タレに付け込んだお肉をお皿にのせて、上から少しタレを垂らす。

その上からタルタルソースをかけて……はい完成!

チキン南蛮の出来上がり!



上手そう!

これがチキン南蛮……

俺の県にあるのはトンカツに似てるけど、ヤマトが作ったのはから揚げに似てる!

チキン南蛮にもいろいろと種類があるのか……



「わぁ、おいしそう!」

「レベッカさん。配信の方お願いしてもいいですか?」

「あ、任せて!」


カメラの方はレベッカさんに任せて、僕は席についておく。


「お待たせ! 配信の画面はもう切り替えたから大丈夫だよ」

「そうですか。では食べましょうか」

「うん。いただきます」

「はいどうぞ」


レベッカさんは一つ、チキン南蛮を口の中に運んだ。

僕の中ではたれの仕込みは完璧だった。

塩コショウの量も問題ないはず。


「……うん! おいしいよ!」

「っ! そうですか。よかったです。では僕も」


一つチキン南蛮を口に運んで一緒にご飯を食べる。

うん。いきなり作り始めたにしてはなかなかの上出来かな。


でも母さんたちの方がもっとうまく作れてた気がする。

もっと料理も鍛えていかないとね!



「うん。とても美味しかったよ。もうお腹いっぱい!」

「お粗末さまです。そう言っていただけるだけでよかったです」


レベッカさんは濃い味が好きなのかな?

全部食べ終えて分かったことは、味が少し濃ゆすぎたことかな。


チキン南蛮の何個かは塩コショウの味が強く出過ぎてたし、たれも味見した時はなかなか良かったのに、いざ食べてみると、後々酸っぱさを強く感じてしまった。

もう少し砂糖を入れてよかったかも。


「それにしても、タルタルソースって自分で作れるんだね」

「ですね。でも僕は市販のタルタルソースが好きです。今回はさすがにタルタルソースが置いてなかったので作りましたけど……。でも母さんたちは手作りタルタルソースで満足みたいなので、なかなか市販のものを買うことがでません」

「なるほど、人それぞれに好みがあるんだね」

「そういうことです。……それじゃあ片付け始めちゃいましょうか。あとに十分くらいで配信再開なのでレベッカさんは配信の準備をお願いします。僕は洗いものしておきますので」

「オーケー!」


レベッカさんが配信の準備をしてくれている間に、僕は今日使った道具の片づけを始める。


この家にはしっかりとキッチンペーパーが置いてあってとても助かる。

油をそのまま捨てることはできないから、キッチンペーパーでしっかりとふき取って、鶏肉を振るときに使った袋の中にポイ。


一枚使ってみたけど、流石にまだたくさん油が残っている。

少し多くなっちゃうけど、一気に数枚使ってふき取っていこうかな。


「……よし、これで油汚れは終了! 次は洗い物しようかな。時間までは後10分切ってるし少しいそご!」


洗い物は少し多いけどぎりぎり間に合うかな。


とりあえず、先にフライパンを水につけといて、その間に食器を洗っておこう。

炊飯ジャーの中にはお米は残ってないし、この中のもしっかりとね。


食器を洗い終わった後は、料理道具。

洗うのは少し大変だけどしっかりと洗う!


少しでも油が残っていると、乾いた後にべとべとしちゃうからね。


卵を溶いたお椀に、タレを作ったお鍋。

最後にお肉を焼いたフライパンをしっかりと洗う。


最後に洗剤を洗い流して……よし!


「洗い物はこれで終わり!」

『あ、ヤマト終わった? 配信再開しちゃってるよ!』

「今行きます!」


手を拭いてからレベッカさんのもとに向かう。

配信部屋でない分移動がとても楽だ。


『お待たせいたしましたご主人様。これより耐久配信を再開したいと思います』



待ってました!

ヤマトって、配信の時と配信外の時の雰囲気って少し違うんだね!

配信の時は普通に執事だけど、配信外の時はしっかり者の弟みたいな感じ!

どっちのヤマトも最高だけど、やっぱり配信の時のヤマトの方がしっくりくる



『そんなに違いますかね? あんまり意識したことはないですけど。レベッカさまはどう思いますか?』

『どうだろう。私といるときは普通にオンの時のヤマトとあんまり変わらないし、違いが判らないかな?』

『そうですか』


うーん、意識していることと言えば、配信の時は執事っぽい感じで話すようにしていることだけだけど、そんなに普段の僕と違うのかな……。


『まぁ、ヤマトはヤマト何だしあんまり気にしなくてもいいんじゃない?』

『……そうですね。それよりも今は早めに始めましょうか。いくら小学生レベルとは言えとくのが僕ですからね。相当時間はかかると思いますよ』


歴史は得意な方だけど、小学生の時もそんなに成績よくなかったからなぁ。

簡単なミスだけだと思うけど、気を抜かずにしっかりと解いていこう。


『それでは早速進めていきます。……っと、あれ? なんかさっきまでと違くないですか?』



あれ?

さっきまでとはだいぶ違う……

別の機能じゃないよね?

どうなってんの?



さっきまではRPG風だったのに、今は普通に問題文と回答欄が並ぶテスト方式。


『実は小学生の『歴史問題』には『RPGモード』が存在しなかったんだよ。代わりに『一問一答 百問!』テストがあったから、それやってみようか! このモードは1問1点で合計点数は100点。因みに合格点は90点になってて、何より90点超えるまでテストを終えることができない!』

『……オワタ。これは終わりましたね』


つまり、僕は90問以上正解しないといけないってこと。

そんな問題数正解したことないし、やったこともないよ!


『因みに問題は最初に昔で最後に現代と近づいてくるけど、2回目以降は問題の内容が変わってたりするから暗記はできないよ!』

『つまり『テスト』ってことですよね?』

『正解。一問一答だから、1問解いたら答え、そのあとまた1問って形だからゆっくり考えて大丈夫だよ。時間制限もないし』

『それはありがたいです。それでは早速ですが解いていきたいと思います!』

『頑張って。私は後ろから突っ込んだりするから!』

『はい』


この問題形式、なかなかいいかもしれない。

さっきまでのRPG式だと、最終的にレベッカさまに頼ってしまいそうだけど、これなら頼ることはほとんどない上に、問題以外のことを考えなくて済む。


面白いかは別だけど……。


『早速問題が出てきましたね。【邪馬台国の女王は誰でしょう】……これくらいできますね。正解は……【小野妹子】っと』

『はいっ!?』


回答を打ち込んで次のページへ進むと、なぜかバツがついていた。


『これなんて読むんですか? 『ひ、や? こ』ですかね?』

『ひみこ、ね』

『へぇ、初めて知りました』

『割と最初の方に出てくると思うけど。知らなかったとしても『小野妹子』とは普通間違えないよ』



流石に……

間違えるとしたら遣隋使と遣唐使の時だけだろ

しかもちゃんと女王って書いてたし。

……ヤマトもしかして。



『何よりも女王だよ。その時点で『小野妹子』はないよ』

『何言ってるんですか? 『小野妹子』は女性ですよ』

『……その時点からか。いい! 『小野妹子』はれっきとした男性だよ!』

『さすがにバカな僕でもその嘘くらいは分かりますよ。だって書いてあるじゃないですか、妹子って。そういう系の名前は基本女性ですよ』

『……だったらリスナーに聞いてみようか。みんなは男性と女性どっちだと思う?』



男性!

よく間違えられるけど男性

習いたては女性と間違いやすいけど男性。

そもそも生きてる時代が違うからね。因みに男性

男性



コメント欄が『男性』の文字であふれかえってしまった。

その中には親衛隊の人もちらほら。


親衛隊さまたちが嘘をつくとは思えないし、……本当に男性なの?


『どうヤマト、これで信じてくれた?』

『はい、まさか小野妹子が男性だったなんて、初めて知りました。因みに小野妹子はなにした人なんですか?』

『遣隋使で隋に行った人だよ』

『隋……』


どこそこ。

初めて聞いたよ、そんな国。

世界地図にあったかな?


『……次の問題に進みましょうか。【鍵穴の形をした大阪府堺市にある古墳の名前を何というでしょう】……これなんでしたっけ!?』


古墳って言うのがお墓って言うことは知ってるんだけど、名前が思い出せない!


『とりあえず、分かる古墳の名前を適当に書いてみたら? 当たるかもしれないよ』

『……そうですね。それじゃあ【西都原古墳群】っと』


答えを書き込んで次に進んでみるものの、当然間違い。

まぁそれもそうか。

そもそも大阪府じゃないし。


『さ、サイトバルコフングン。何それ……』

『宮崎の西都市にある古墳群です。僕が知っているのここしかないので』

『た、確かに適当に書いてみたらッて言ったけど、だいぶ違うよね』

『僕、ここしか知らないので』

『……じゃあ仕方ないか。因みに画面に答え書いてあるけど【前方後円墳】って言う名前だからしっかり覚えてね』

『あ、思い出しました! 墳以外簡単な漢字の古墳だ!』


今になってやっと思い出した。

解けた問題を間違えるなんてもったいないな~。


……よし! 切り替えて次に行こう!


『【冠位十二階や17条の憲法を作ったのは誰?】人名ですか。この人はあれですね! 知ってます!』

『お、じゃあ解いてみようか』

『はい、答えは【推古天皇】です!』

『……』


推古天皇と入れて次へ進むが、不正解。


『なんで!?』

『それはこっちのセリフだよ! どうしてそっちに行っちゃうの!?』

『違うんですか!?』

『違う! 答えは聖徳太子だよ!』


聖徳太子、聖徳太子……ああ!


『同時に10人の声を聴き分けることができるって言うあの人ですね!』

『その人だよ。歴史は得意じゃなかったの?』

『一定の場所が得意なだけで、全般できるわけじゃありませんよ』

『……これは長い戦いになりそう』



これまでの問題で1問も解けないなんてヤバくない?

流石にこれは解けないとやばい。

一定の場所というとやっぱり戦国か?

さて、何時間かかるかな?



『……よし、私も覚悟決めたよ。今日はとことん付き合うね!』

『よろしくお願いします。では次の問題です。【遣隋使として派遣されたのは誰?】……簡単ですね』

『うん。これはさっき出たよ!』



とりあえず1問

これが最初の一歩か……

先が長すぎる……

1日で終わるか?



これはさすがの僕でもわかるよ。


『答えは【小野……妹子】!』

『正解! やっと1問! たったの数分が数時間に感じたよー』



よし!

ヤマトだから少し心配したけど流石にそこまで馬鹿じゃなかったか。

一瞬考えてなかった?

間違えてないから問題ない!



『よし! これで1問。ここからは1問も間違えることなく行きたいと思います!』

『うん。ガンバロウネ』



レベッカの言葉に魂がこもってない

流石に無理だろ。

1週目は覚える時間に使おう!

ヤマト様ならできます!

けなげに頑張るヤマトきゅん可愛い!!


『それじゃあ次の問題に行きましょうか!』



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