とはいえ人民中国国防部でも意見が割れ､即座に攻撃を行うべきとの意見や､あくまで日本に対するブラフに留めるべきとの意見が出ており､人民中国国防部内でも紛糾（ふんきゅう）していた。

最終的には､空母｢青島（チンタオ）｣が撃沈されるか｢青島｣の戦闘能力が失われた場合(これには艦載機の喪失も含まれる)に弾道ミサイルによる日本海軍機動艦隊および､日本本土への攻撃を行うということで意見がまとまった。

16時00分

JJIA（日本統合情報局）からの情報を受け､国防宇宙軍つくば基地の第1衛星隊に実戦出動命令が発令された｡

さらに国内の各防空部隊にも実戦出動命令が発令された｡

イージスアショア（地上配備型イージスシステム）部隊

北海道･宮城･群馬･兵庫･熊本

ペトリPAC3/03式中SAM（中距離地対空ミサイル）部隊

三大都市圏を中心とした日本各地

試製長SAM（長距離地対空ミサイル）

北海道･岐阜

イージス艦隊

石狩湾･仙台湾･東京湾･若狭（わかさ）湾･大阪湾

日本各地で鉄壁とも言える防空体制が敷かれた。

午後16時15分

佐世保の海兵隊第一強襲艦隊及び海軍第八艦隊､呉の海軍第十艦隊､岩国の海兵隊第三強襲艦隊に出撃命令

このうち第三強襲艦隊と第十艦隊は偽装作戦のため関門海峡（かんもんかいきょう）を通過､対馬海峡（つしまかいきょう）を抜け､東シナ海を西進した｡

この偽装作戦のため関門海峡は艦艇が航行できる程度に片付けられた。

午後17時00分

那覇空軍基地､嘉手納（かでな）空軍基地､海兵隊普天間（ふてんま）基地に作戦参加機が集結｡

艦隊の集結を待つのみとなった｡

午後19時53分

寧波（ニンポー）から中国艦隊が出撃する。

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