第14話 後顧の憂い

08時39分

ロシア海軍ペトロパブロフスク-カムチャッキー海軍基地所属の駆逐艦とフリゲート艦が「幌筵ほろむしろ島」近くの日本のEEZ排他的経済水域に侵入


08時50分

これを受け、仙台海軍基地の第一航空遊撃艦隊(旗艦:空母まつしま)に松輪まつわ島沖への出動命令が発出される。


08時55分

大湊おおみなと海軍基地の第六艦隊(旗艦:いぶき)に択捉えとろふ島沖への出動命令


09時00分

国防空軍入間いるま基地から陸軍第一空挺師団を乗せた第一航空輸送隊(C-2輸送機)が出撃、一路那覇へ向かう


09時18分

北樺太州の「亜港アレクサンドロフスク=サハリンスキー」近くでロシア空軍のTu-142ツポレフ製の偵察機が領空侵犯


09時30分

外務省が駐日ロシア大使を呼び出し、警告を行った。


10時30分(現地時間11時30分)

香港ホンコンで大規模なデモが発生、香港の行政機能が一時的に麻痺する


11時30分

新疆シンキョウウイグル自治区でデモが発生


12時03分

みずほ銀行で大規模なシステム障害が発生

当初、人民解放軍の「61398部隊サイバー戦部隊」によるものかと思われたが、後にただのシステム障害と判明


13時30分

人民中国版Twitterの「微博ウェイボー」に上海沖の中国艦隊への攻撃シーンや、撮影地不明ではあるが宮古島の航空戦や石垣島に座礁した「安慶アンケイ」の画像や動画が複数アップロードされた。


この工作は陸軍立川たちかわ駐屯地の「第404本部管理中隊対情報戦特殊部隊」によって行われた情報戦であった。


すぐさま人民中国は「五毛党ゴモウトウ」を投入し、動画・画像の削除に奔走したものの既に手遅れだった。


拡散されたこれらの動画や画像は人民中国国民に「人民解放軍は海の向こうで何をしているのか」、「たかが島1つのためにここまでの犠牲を払う必要があったのか」などと若者を中心に厭戦気分えんせんきぶんが広がっていった。


14時00分

新疆ウイグル自治区や香港に人民解放軍が投入されデモ隊は鎮圧された。

この鎮圧の様子も微博やTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSを通じて世界中に拡散された。


15時00分

八一大楼人民中国国防部ASBM対艦弾道弾東風トンプー17」とICBM大陸間弾道弾「東風21」の戦線投入を決定。


目標を、「日本機動艦隊」と「那覇」「下地」「新田原」「鹿屋」「築城」「岩国」「佐世保」「呉」の西日本のメジャーベースに決定した。

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