第44話 第2章 開戦 11
俺は他の冒険者たちとは違い、ゆっくりと食事を取り、休憩も入れる。休憩時間を利用してステータスと今後の予定を確認しておこう。
まず、現在の俺のステータスは以下の通りだ。
名前 ユグ・ドラシル 年齢 28
種族 人族 性別 男
第1職種 冒険者 LV6 銅ランク
冒険者職種 召喚士 LV5 杖士 LV2
体力(HP)20/20
魔力(MP) 35/35
技力(SP) 20/20
筋力(STR) 3
器用(DEX) 5
持久(VIT) 5
敏捷(AGI) 5
知力(INT) 7
精神(MND) 4
幸運(LUK)8
所持スキル
杖術 杖波
所持魔法
生活魔法:水作成 食料作成 照明 修理 清掃 身体強化 解読
召喚魔法:魔物召喚〇5 名前 グラ 消費*4 1/6 親密度 75 1/2
魔法効果継続 生活魔法:解読 7刻5/6
補助魔法:身体強化 8刻2/6 瞬動 8刻2/6
名前 グラ 消費 *4 1/6 親密度 75 1/2
年齢 0 召喚中 3刻5/6
召喚者 ユグ・ドラシル
種族 魔土竜 LV6 性別 男
体力(HP)10/10
魔力(MP) 0
技力(SP)10/10
筋力(STR) 3
器用(DEX) 3
持久(VIT) 2
敏捷(AGI) 2
知力(INT) 2
精神(MND) 2
幸運(LUK)2
所持スキル
強爪
特性 耐酸 耐毒
俺のレベルは合計で10上がっているので、HPとSPがそれぞれ10ずつ、MPが20、持久力と運が1ずつ上がったようだ。 杖士のレベルが1しか上がっていないのに対して、召喚士のレベルが4も上がっていることを考えると、グラに戦闘を任せていたことが結果的に明らかになった。召喚できる魔物の枠も1つ増えているし、グラとの親密度も5も上がっている。
グラはレベルが5上がり、HPとSPがそれぞれ5ずつ、筋力も1上がったようだ。これで1~2階層では放置しても死ぬことはないだろう。 自分自身も杖士のレベルを上げたいところだし、グラを1階層で戦わせて自分は2階層で戦うのも良いかもしれない。ただ、問題はグラが他の冒険者に遭遇した場合だ。念話が届くならば、他の冒険者から攻撃を受けそうになれば連絡を入れ、グラを送還することにすれば問題はなくなるだろう。 一度様子を見ながら試してみようか。
グラのステータスで(召喚中 1刻2/6)と表示されているのは、グラを呼び出してからの時間だと思うが、これが累計されていくのか、送還すれば0に戻るのかどちらだろうか。数値が0に戻るなら、召喚時間に4を掛け算すれば消費魔石量が分かるので助かるのだが。
もう1匹魔物を召喚できるようになったが、今のところグラだけで戦力は足りている。しかし、今後を考えると早めに呼び出してレベルを上げておきたいところだ。次に専属にする魔物の選定も考えなくてはならないが、魔物に関する知識が無いため、選定はできない。結局はグラと同じ種族でなければ情が湧いて、名付けてしまうことになりそうだ。幸い、私は運が良いため、それが正解かもしれない。
1階層にグラを行かせることにし、2階層で新しい魔物を呼び出して育成しながら魔物を狩ると、俺が戦闘する機会が大幅に減ってしまう。これから先、ずっと戦闘を召喚した魔物に任せられるのなら、それでも構わないが、俺自身の身を守るためには戦闘経験も積んでおかねばならない。2匹目の魔物召喚は今日は辞めておこう。
俺たちは階段を上がり1階層に到着した。階段付近には冒険者が居るが、奥の方には全く見えない。1階層を奥へと進み、魔物が多くなってきたところでグラに念話で指示を出すことを伝えて別れ、私たちは階段の方へ戻っていくことにした。戻る最中に、奥から魔石が飛んできて、魔石ポーチに吸い込まれていくのは滑稽な光景だった。
俺も魔ミミズを倒しながら階段のところまで戻って来た。奥から魔石が飛んできて魔石ポーチに収まるのを不思議そうに、冒険者たちも見ていた。魔石ポーチは大抵の冒険者が装備しているので、冒険者のパーティーが離れていたとしても、魔物を倒すと倒した人のポーチに入るはずなので、遠くの仲間のポーチに魔石が飛んで行くことはないだろう。
階段を降り始めると魔石が飛んでこなくなった。グラに何かあったのかと心配になったが、念話で異常はなく、普通に戦っているとのことだった。ただ、先ほどまで魔石が飛んで行っていたのが、そのまま残っているらしい。魔石ポーチは同階層の魔石しか吸い取ってくれないのだろう。グラが残った魔石をどうすればいいか聞いてきたが、放置するしかないだろう。運が良ければそのまま残っている...はずはないよな。魔物の死体も時間が経てばダンジョンが吸収してしまうらしいので、魔石だけが吸収されないということはないだろう。グラが魔素と同じ気配がするので吸収してもいいかと聞いてきたので、許可を出しておいた。
2階層についてもグラとの念話は途切れない。安心して狩りに専念できるな。これまではラーテイと会話しながら移動する余裕があったが、戦闘に集中しなければ駄目だろう。冒険者パーティーにも偶に出会うが余裕があるのか話しながら狩りをしている。グラが居た時は2階層は余裕に感じていたが、ラーテイが居るとは言え戦うのは俺1人なので周囲を警戒しながら戦うのは難しい。魔ミミズの動きが遅いので対応は出来ているが、これが素早い魔物だったらやられていたかもしれない。
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