第18話 第1章 異世界到着 14
「基本の生活魔法の基本6種は最低でも取った方がよろしいですね。 あとは戦闘スキルも欲しいですね。 ダンジョンに潜るなら、低階層で魔法は金銭効率が悪いので、武装した方がよろしいですよ。」
「生活魔法6種って、どのような魔法なんだ?」
「生活魔法について説明させて頂きます。
1つは『
次は『
次は『
次は『
次は『
最後が『
なるほど、生活魔法の身体強化は速く距離を移動したいときや、重い物を運びたいときに使えるのであって、戦闘で素早い動きや強力な攻撃をするには向かないのか。 だからこそ、 生活魔法なんだろうけどな。 水も食料も生み出せるなら、最低餓死が無いのはうなづける。 照明や修理も言葉のままだろう。 問題は清浄だ。 汚れや不浄な物質を粉に変える? 想像だが、体で言えば垢や便を粉にして、部屋の汚れや食器等の汚れも粉に出来るのだろう。
「何故、清浄で出来た粉を役所に納めないといけないんだ?」
「清浄で出来た粉は、上質な肥料や飼料になるのですよ。 農家は、その粉が無いと作物や畜産物の量や品質が大きく低下するそうです。 国としても直接的に収入が増えますし、作物の質と量が上がれば間接的に税として収入が増えるのです。 極小魔石100個と粉末を交換すると考えても良いですね。」
確かに理に適ってるな。
「ここを曲がれば、すぐに教会が見えますよ。」
そう言うと、ラーテイは辻を曲がり大通りの半分ほどの幅の道へと歩いて行った。 するとすぐに。右前方に大きな協会が見えてきた。
「神父カルモイ、祭壇をお借りしますよ。」
「神父ラーテイか。 君が同行者として選ばれると言う事は重要人物なのかね?」
「詳しくは語れませんが、一般人らしいですよ。」
「ほう、訳アリなのですかな。 では、詳しくは聞きますまい。 自由にお使いなさい。」
ラーテイはカルモイと呼んだ神父に一礼をすると礼拝堂を祭壇に向け歩き始めた。 俺もカルモイ神父に一礼し、ラーテイに着いて行った。
「ユグ様、生活魔法は取得されますか?」
「なぁラーテイ、そう訊ねるってことは義務じゃないんだよな。では、清浄の魔法を取得しなかったら粉末が出来ないよな。 そうなれば納品できなくならないか?」
「身近な者に魔法をかけてもらえば良いのです。 家族に1人居れば問題は有りませんし、代価を払って頼むことも良いでしょう。 国が定める最低物納量さえ超えれば問題ないので、粉末事態を売買している輩も居るらしいです。 勿論、そういった事が発覚すると罰せられますよ。」
家族単位で考えたりグループ単位で考えて取得することにより節約も出来るんだな。 俺は大学生活からずっと1人暮らしだから、そう言った観点は無かったな。 安い物だから念のため全部取得しておくことにしよう。
「生活魔法は全部取得することにするよ。」
「それがよろしいかと。 それでは『ステータスオープン』と唱えていただけますか? 私の鑑定からでも付与は可能なのですが、冒険者や傭兵のギルドカードからステータス情報を出しますと、その個人の特性が高い魔法やスキルが変化して見えるのです。 鑑定なら使えるスキルや魔法が表示され、使えないスキルや魔法の場所は空欄となりますが、ギルドカードで表示された場合、使えないスキルや魔法が空欄なのは変わりませんが、後に取得可能になる可能性がある場合は赤で、熟練度が上がりにくい場合は黄色で、通常は黒で、上がりやすい場合は青で表示されるので、取得する際の参考になると思われます。 あ、ギルドカードを現出させなくても大丈夫ですよ。」
すごく親切な仕組みだな。 神様はグランガイズの民を甘やかしすぎではないだろうか。 最初の放置し失敗して滅んだのが心の傷になって、甘やかしたんだろう。 甘やかしすぎに気づいて、地球ではまた放置気味になってると。 両極端なんだよ。 そして、どっちのほうが良いのか戦わせて決めると。 まぁ神様の考えってのはそんなものなんだろうな。
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