第15話 帝冠任務者の処分と再編

「世界で一番嫌いな宗教?キリスト教」

あたしは18歳で受洗した。日本国内のキリスト教にどっぷり浸かった20代を振り返ってもう一度言う、

「世界で一番嫌いな宗教は日本人が侵攻するキリスト教です」


世界一巨大な宗教組織を利用して亜種白路は空売りをし続けた。黒人と白人が分断され、ムスリムと世界のクリスチャンが分断された。

Food Hoods Delivaryのせいで銀行は破綻し、世界は貧困と情勢不和を背景に憎しみが増していった。

もしもあたしがアメリカでクリスチャンになっていたらキリスト教と共に人生を歩むことができたかもしれない。しかし日本であたしが出会ったすべてのクリスチャンが亜種白路もしくは百舌鳥柄遺伝子としてあたしに意地悪をするために差し向けられた兵隊だったから、私は日本のクリスチャンのせいでキリスト教が嫌いになった。


あたしが泣いている時に助けてくれたのは三閉免疫症候群の人々だった、亜種白路はクリスチャンを隠れ蓑として知らぬ存ぜぬを通した。そのくせ亜種白路の資金繰りが悪化し、すべてが白日のもとに晒されそうになった時だけは熱心にあたしに連絡をしてきた。メール、電話、家にまで突撃されたこともあった。そのせいで精神疾患を患ったことは世界中が知っている。

すべてを遮断し、平和を取り戻せたかと思ったら、今度はBelvy先生を利用してあたしの携帯ナンバーを奪っていった。ちなみにこのBelvy先生は基実くんにも接触したらしい。「あたしはめぐみの友人ですから」と。基実くんはすぐにスカーニーに連絡をしてくれたけれど、知らぬ存ぜぬ体制は染み付いているらしく、この8月までしつこく基実くんに絡んできていた。

「私じゃなくて向こうが依頼してきた」という言葉を聞いて、ついにスカーニーが処分を決めたというのが先週の時系列だった。

Belvyのせいでアマンダが泣いている。今も苦しそうにしている。それを見ていられないからとヴァージニアはあらゆる回復手段を探している。再度言っておくが、アマンダもBelvyも同じ南アフリカ出身の黒人女性だ。つまりは誰がどうするかということであり、そのバックグラウンドを包括して考えられるほど物事は単純ではないということである。


亜種白路たちはMjustice-Law家の名を語り、あらゆる発展途上国に兵隊を送った。慈善団体職員という肩書きはMjustice-Law家の使者を想像させる。そのちょっとした語弊を利用して、亜種白路たちはセールスを行った。まだ教育が行き届いていない土地の人々にキリスト教を用いて亜種白路のFood Hoods Delivary証券をs売りつけていったのだ。


語弊や誤解を解決するには新しい言葉が必要だった。日本語で隠されていた真実を英語を使って説明する必要があった。


めぐみの留学は諸外国に事件の真実を伝えるためでもあるし、次代の顔見せ興行の意味も大きい。10の国にシンボルを依頼した経緯も留学に先立って世界に発信する目的がある。すでに日本国内にはMjustice-Law家とのつながりがないことを明言するためにでもあるし、めぐみというMjustice-Law家の相続者の存在が少なくとも今後12年は隠され続けることも意味している。


めぐみの存在を知り得た一般市民の処分はすでに決定している。

帝冠任務は新しい時代を迎えるまでになった。業火の隠秘を知ったものは次の時代には進めない。時空旅人からの復活は許可制である。その門をくぐったとしても、右に行くか左に行くかは本人には知らされない。引率者はBRONZE-FROzenと元老院だ。


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