第2話「歴女田死祐」
ローズマリナはオーヴェルの実験に付き合い
神の血筋の血を埋め込まれました
もちろんそんなことをしたら死にます
誰でも分かることなのですがオーヴェルは未知を求める科学者
少しでも気になることがあれば行動に移さずにはいられません
そして神の血筋の血を入れられたローズマリナは死にました
オーヴェルは何故ここまで非道なことをしても政府から指名手配されないのか
それは彼がフェイクのプロだからです
能力こそ語られていませんが嘘(フェイク)能力の持ち主でしょう
ですが彼はそれを拒みました
科学者にとって嘘は許されないこと
失敗と似ているから
それが彼のプライドのようです
だから彼は非道ながらもローズマリナとの約束、妹には手を出さないを守りました
…
そして1年後…
土に埋められていた人間が土から出てきます
?「ハァ…ハァ…」
その体は痩せ細っていました
?「私は…」
彼女の名前はローズマリナ・ピューレ
ローズマリナ「私は…死んだはず?」
ローズマリナは死ぬ時、少し嬉しかったのです
エロスと同じ場所にいけると思ったから
ですが現実は残酷、ローズマリナはただただ一人、暗闇の世界に閉じ込められていただけでした
そして目覚めた場所が…自信の本当の両親の家の前
ローズマリナ「…リリアは?!」
走り出すローズマリナ
ローズマリナ「私は何故生きているの?エロス…」
その日は一日中走り続け、妹を探すが…
翌日
ローズマリナ「…いない」
もしかするともう死んだのでは?
あの科学者が約束を破って実験体にしている可能性もある
ローズマリナ(所詮口約束、分かっていたのに何であの時…)
ガサガサ
ローズマリナ「誰?」
草影から人獣と呼ばれる化物が現れる
人獣「ァ~」
人格はなくただ人を喰うことを目的とされた化物
政府からはランク付けもされており一番低いEランクがよく生息する
ローズマリナ「…」
ローズマリナは人獣を見て化物にされた両親を思い出しました
ローズマリナ「簡単に殺したわね、こんな風に」
人獣を凍らせ破壊する
ローズマリナ「これ、私の能力?」
ローズマリナは世界に愛されていました
ただそれだけの理由で本来死を免れない状態から脱したのです
ローズマリナ「何で…生きてるのかしら」
ローズマリナは最強でした
いえ、最強主になったのです
神の血筋の血を入れられた人間は死にます
生は絶対あり得ません
だけど彼女は生きています
もう一人の神の血筋となって
ローズマリナ「行きましょう」
今日も妹を探しに向かうローズマリナ
お腹がなる
ローズマリナ「お腹空いたわね」
その時、小型犬のチワワがローズマリナに近寄ってきます
ローズマリナ「…」
ワン、と可愛らしい鳴き声でローズマリナを見上げます
ローズマリナ「…」
ローズマリナはほとんど感情がありません
性格には感情なんていらないと押し殺しております
だけど人間正直なところは正直に出てしまうのです
ローズマリナ「可愛い」
ローズマリナは可愛いものが好きでした
ローズマリナ「私の妹も…可愛かった」
ローズマリナは妹が大好きでした
会って一緒にいた時間は30分もないのに
グシャ
チワワが肉の塊と化す
ローズマリナ「ッ!」
チンピラ「ラッキー!能力完全に操れるようになったぜ!」
世界は残酷です
能力の練習のために生き物を平気で殺す
チンピラ「まだちっちゃい生き物しか潰すことできねぇけど、進化すれば最強の能力になるっしょ!」
ローズマリナ「なんで殺したの?」
チンピラ「あぁ?」
ローズマリナ「…」
チンピラ「殺したんじゃねぇ、練習の踏み台にしてやったんだよ」
チンピラを一瞬で凍らせる
ローズマリナ「…」
凍ったチンピラを破壊しようと拳を振るうが
ローズマリナ「…」
ローズマリナは力がありませんでした
握力も普通の女の子より大分弱いでしょう
ローズマリナ「はぁ~」
それでも能力を操れるのだから
そんなもの必要ありません
破壊するローズマリナ
ローズマリナ「地獄に落ちなさい」
?「お姉さんイイネェ~」
ローズマリナ「次から次へと何なのかしら?」
?「俺は歴女田 死祐」
れきだ しゆう
変わった名前だ
ローズマリナ「ローズマリナ、何の用?」
死祐「お姉さんに付いていくことに決めたんだ、今!」
ローズマリナ「ストーカーと言うやつね、あと私お姉さんて年じゃないわよ?」
死祐「何歳?」
ローズマリナ「16…」
ローズマリナは考え込みます
ローズマリナ(私が眠って何年か経ったのかしら?だとしたら16じゃないわよね?)
死祐「?」
ローズマリナ「今の西暦は?」
死祐「ほい!」
スマホの画面のカレンダーを見せる死祐
ローズマリナ「1年経ってる…ってとこは17歳よ」
死祐「やっぱお姉さんだ!俺15歳!」
ローズマリナ「見えないわね」
死祐「うん、よく言われる🎵」
ローズマリナ「20後半だと思ったわ」
死祐「それほど大人に見えるってことだね!」
ローズマリナ「どうでもいいわ、ご飯奢りなさい」
死祐「任せて!」
ローズマリナ(いいのね…)
場変
外食をすませ妹探しの続きをしているローズマリナ
とおまけの死祐君
ローズマリナ「いつまで付いてくるのかしら?」
死祐「言ったでしょ?お姉さんに付いていく!」
ローズマリナ「ストーカーね、あとご飯ありがとう」
死祐「ストーカーと言うか守り神?どういたしまして」
ローズマリナ「あなたチャラいって言われない?」
死祐「よく言われる!けどお姉さん何かあれだね、手探りで話してる感じ、チャラ男とか見たことないでしょ?」
ローズマリナ「ないわ、本での情報しかないもの」
死祐「本好きなんだぁ、面白いの教えてよ」
ローズマリナ「これが最後の忠告よ、私に付いてこないで」
死祐「断るって言ったら?」
足を止め、一瞬で凍り付けにし砕く
ローズマリナ「こうするわ」
死祐「イイネェ~ドSお姉さん大好き!」
ローズマリナ「ッ!」
後ろに下がるローズマリナ
ローズマリナ「死んだはず、どう言うこと?」
死祐「お姉さん、平気で人殺しちゃダメよ」
パリン
凍らせ砕く
ローズマリナ「…」
死祐「二度も殺された!特別な存在だね!」
ローズマリナ「死に戻りってやつかしら?」
死祐「当ててみてよお姉さん」
バチバチの削りあい?!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます