第8話 錬金の腕輪 

早速、いただいた(錬金の腕輪)を試している。腕輪を意識したら、まるで、僕自身が持っているスキルのように、の詳細、使い方、サンプルまで見ることができた。

これなら、僕の意図したとおりに細かい調整なんかもできそうだ。腕輪だから・・僕自身とは連動しないよな〜なんて思っていたんだけど、全くそんな心配は無用!だった。

さすが、竜魔法で作られた魔道具だと思う。


サンプルに従って、ポーション瓶を作ってみた。これはガラス? そんな素材は持っていなかったけど・・・どうやら、錬金・素材生成から僕がイメージしたガラス素材を作り出して、それを、錬金・変形、整形して、完成品のポーション瓶が作られたようだ。まあ、そのへんの砂からも作れるようだけどね。

凄いな! 錬金。

そして、今度は、錬金・複製で、出来た1本のポーション瓶を複製しまくって、20本作った。

そのうちの10本に、前にスラが作ってくれたエリクサーを小分けにして詰めていって、ポーション瓶が100ccくらいなので、1リットル使った。

コルクで蓋を作って、エリクサー100cc入ポーションが10本完成した。

今度は、この完成した10本をまるまる複製!して、完成品が20本になった。

鑑定!では、複製品といえども、何の遜色も違いも無いようだ。

まあ、何かあれば、使ったり、売ったり、できるだろ? 備えアレば憂いなし!


*エリクサー100cc入ポーション:20本


やれることはしておこう!ということで、スラの訓練。

僕と同じように竜魔法は使えるし、氷龍の加護も精霊の加護もあるしね・・・

これから、人間の街に行くにあたってのちょっとした注意かな・・・

まあ、スラは、普通状態でも小さなスライムだからね、しかも従魔だし、そのままでも良いけど、人間と争うような場合とか、どこかへ潜入するとか、基本は、気配遮断を使っておいたほうが無難だよな。

(スラ、気配遮断!してみて?)

と、ポッと音もなく消えているよね、まあ、僕には薄っすら見えているんだけど・・・なので、どういうときには消えていたほうが良い・・・などなど話しておいた。


それと、人間と争うような場合でも、基本は、殺さない! 魔物と違って人間の社会には、それなりに人を裁く仕事や、罪を償わせる仕事があるからね、僕たちが関わって、そういう仕事を奪わないためにも、最悪の場合を除いて人間を殺さない。

ただし、いろいろ向かってきたりするだろうから、まずは相手を無力化すること。

ビリビリって軽い落雷でも良いけど、まあ、気絶とか催眠が良いかな?

いろいろ前から使っていたものを、竜魔法で強化してみたり、他にもいろいろ作ってみた。


*竜魔法の応用 

隠密! 気配遮断と魔力隠蔽、変化へんげで透明化、これらの合わせ技。

気絶! 相手の脳へ流れる血流を一瞬止める、水魔法。

催眠! 気絶にあわせて、脳に麻痺をおこさせる、精神魔法。闇魔法。

自白! 相手の記憶の中の、秘密や隠したいことを強制的に喋らせる、精神系闇魔法。

脳死! 敵の脳内血管を瞬間凍結させる、氷龍魔法。

凍結! 氷雪結界に閉じ込めてしまう。


ということで、スラに、僕から魔法をかけて、とりあえず三つ覚えてもらった。

*スラ、特殊魔法を取得、隠密と気絶と催眠 


(主〜 この魔法・・・凄いね〜 面白い!)

うん、まあ、良いけどね、魔力の込めすぎは駄目だよ? 駄目なら軽いのを何回もかければそれで大丈夫だから・・・


あとは・・・転移と、気配察知、鑑定の悪意判定とかそんなところか。

まあ、実践でなんとかなるだろう・・・竜魔法だしね。


スラが、魔力を循環させて、いろいろ練習を始めたので、僕は、また錬金の続きをしてみる。

収納内に宝石の玉がいくつもあったので、ダイヤの3cm玉を取り出して、錬金・変形・整形で記憶にあるカットを施してみた、ブリリアントカットのつもり。これで、随分見栄えのする石になったな。

ついでに、ルビー、サファイヤ、エメラルドにも、違ったカットを施してみた。

まあ、ただの球体と比べれば、光り方や透明感、いかにも!宝石って感じに仕上がった。これは・・・高く売れる!


*3cm宝石玉を加工カットした


いつの時代のものか不明な金貨もいくつか収納されていたので、・・確かどこかの古代遺跡から見つけたんだっけ?・・これらを、錬金・変形で練り合わせて、錬金・分離、整形で、それぞれの金属に仕分けして、塊にした。


金塊、2kg程度:恐らく、1600万円相当? が4個、

銀塊、2kg程度:恐らく、20万円相当? が2個 できた。


*古銭から2kgの金塊を作った


ただしこの異世界、どこでも銀の価格が地球とは違って高価だから・・・だいたい普通の金貨1枚=銀貨10枚=銅貨100枚=10万円相当? みたいなところが多かったし・・・まあ、明日、街に入ればわかるだろ!


あとは、貴重な精霊酒も錬金・複製して余分に10本作って収納しておいた。こういうのは、いろいろ使いみちがあるだろう・・・


スラを見てみれば、ああ、魔力を使いすぎた?のか・・・ぐったりしてる。あれは眠っているな・・・発生器官もないからか、いびきも聞こえない・・・まあ、軽く回復!をかけておいてあげた。

僕も、このくらいにして寝よう! このベッドも特別製なのか、これで寝ると魔力、体力などの回復が凄い! ・・・感謝していますよ!



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