アゲハの寿司

久しぶりに両親と食事をする夢だった。

夢の中の店は多分家族で行きつけだった店だ。

料理の中にお猪口にカットされたすだちが入って

手前に鶏肉と銀杏、三つ葉が入った土瓶蒸しがあった。


久しぶりに楽しい夢だと思いきや悪夢だ。

土瓶蒸しの横にあった寿司の一つに

僕の大嫌いな生きたアゲハの幼虫が酢飯の上に乗った寿司があった。

思い出すだけで気色悪い、吐き気がしそうだ。


夢の中の僕は馬鹿なのか、それを平然と口に放り込む。

夢なのに現実のような食感を覚えている。

あの吸盤のような足が舌に触れる感じを。

吐き出してそこで目が覚め二度寝しようとすると


瞼の裏に残像の如くあの幼虫の姿が焼きついてしばらく消えない。

なかなか寝付けなかった、同時に唇の裏側が少し痛い。

寝てる間に噛んでいたらしい、相当ストレスがかかってるようだが

2回目に見た夢で大好きな彼が出てきた別の夢を見て僕は少し安心した。

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