勝負した妹と敗北した私②
ゲームを用意するのが終わり、咲が私に話しかけてくる
「おねぇは久しぶりだから、カセットは選ばせてあげるよ」
「うん、わかったわ、じゃあこれにしようかな...」
そう言って私が選んだものは、誰もが1度はやったであろうゲーム、オニンカート色々なキャラクターがいてそのキャラを選んでレースをするゲームだ
私は1番と言っていいほどこのゲームをやり込んだ事がある。これなら咲にも負けないだろうと思い、ずるいとは思うものの、要求を受け入れるのは避けたいと思ってから、私は妥協せずに選ぶ
「これで勝負よ!!」
「いいね!オニンカートか、ならこれ入れてやろ!!久々だな!おねぇとゲームなんてするの!!」
「そうね、高校入ってからはやる機会も少なくなった...」
そう考えてみると、私はあれほどベッタリだった咲との時間を離れたのは高校入ってからだでたと思い出す。
多分だけど、それいうことがあったのもあってこんなに私を慕っていた咲が、真逆の要素になったのは私の責任なのだと、改めて思えた
そんなことを考えながら、私は3レース選んで咲も3レース選ぶ、そしてそんな状態で、レースが始まる───
その結果、得意としていたそのオニンカートで3レース中2回負けてしまった私は、そんな雑念のせいで勝てる試合を棒に振ってしまったことに頭を抱えていた。
「やった!!おねぇに勝った!!」
「う、うぅ...集中していれば...」
そんなことを言って私は、項垂れる
「それじゃあ、おねぇいい?♡」
そう言われて私は、敗者として受理はしたくないが、その要求を聞くために頷くと咲は口を開いて応える
「じゃあ、おねぇがこの前家庭科で作ったポーチをください!!」
「え?なんでそれを知ってるの?私クラスの友達以外で話してないんだけど?」
「それは...ひ・み・つ♡」
そう言う、咲は先程の笑顔ではなく、何処か黒く染まったような笑みと微笑みを浮かべながらいう。
それを見た私は、すこしゾクリとしてしまったが、これを拒否出来ないから受け入れて、私は部屋に向かいポーチを持ってきて咲に渡す
「わーい!!おねぇが作った手作りポーチだ!!┈┈すぅ〜〜はぁ〜〜♡すごくいい匂いがするよぉ...ぐへへ♡」
「っ!?」
私はそれを見て、またしても身震いをすることになるのだった
◆◇◆◇◆◇◆
〘あとがき〙
いやぁ〜こんな妹いたら確かに鳥肌もんですね(笑)
最初の要求はまだ許容範囲だけど、これからどんどんエスカレートしていきますのでお楽しみに!!(*^^*)
次回は、来月の4月初め頃?に投稿予定です。
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