迫る妹と逃げたい私

勝負した妹と敗北した私①


妹の部屋での出来事から1週間がたった


それからの私たちはと言うと、ピタリとあの出来事がなかったかのように、妹である咲はなにもしてこなかった...


それが逆に怖くなっていき私は正常な思考を抱けなくなって学校でも、妹のことを考えるばかり、そしてその嫌な予感が、学校から家に帰り起きる


「おねぇ、後で私の部屋に来てね、話があるから」


「う、うんわかったよ」


拒否できないと悟った私は咲の言葉に頷く


私は学校の制服を脱いで部屋着に着替えて、心の準備をしていざ妹のにむかう


「...コンコンッ 咲きたよ」


「どうぞ入ってきて」


そう言われて私は扉を開けるそこに居た妹は何かを用意していて、それを私は覗き込む


「あ、これ私が好きだった....」


「そうだよ!おねぇ!!2人で遊んだよね!偽ン堂のゲームヒャミコン!そして私からの提案、というか強制なんだけど、これで私と色んなゲームをして勝った方がひとつ要求を何でも聞くっていうルールでやっていこ♡」


そう言われて咲は、私にその内容の紙を渡してくる


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✡私とおねぇの勝負事


1:1週間に2回ゲームにて勝敗を決めること

2:勝った方は要求をいう『敗者は必ず受理するべし』

3:無理な要求はしないこと『ただしこの勝負で5回連続で勝ったらある程度〘性的〙の肉体的接触な要求を受理すること』

4:これらのことで同意が出来次第速やかに受理すること

5:この勝負で、10連続した場合は1日半恋人ごっこをする『おねぇがこれに該当できた時は、2週間おねぇの要求に従う』


※私もおねぇの物やらを取っていたので、できる限り、ゲームの内容はおねぇが得意な物をチョイスして行います。

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そんなことが書かれた紙を見る、どうしようもなく不安ではあるが、要するに勝てば要求を拒否できるということなのはわかった。


そして何より私が得意なゲームだけなので、知らないもので追い詰められることもないと思って私は


「内容は見させてもらったけど、この要求だと咲の方が勝てないかもしれないよ?」


「別にいいよ、フェアじゃない戦いをしておねぇが逃げても嫌だしね!それに私負けるつもりなんてサラサラないからね!!」


そういった咲は、仲良かった時のように、明るい笑顔で応える。


それは、あんなに歪んだような微笑みをしない純粋な笑みだった。


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