五色ひいらぎ様、コメント失礼致します。
書き手として、やはり料理の味わいを再現するのは困難ですよね。
本屋を切り口に、表現の難しさを考えさせる。
一人称視点で丁寧な語り口なので、読んでいて穏やかな心持ちになりました。
他のお題も楽しみにしております。
作者からの返信
はじめまして、タロットの記事を少しずつ拝読させていただいております。
このたびはコメントありがとうございました!
谷崎潤一郎の文章読本の最初の方に「文章で、鯛を食べたことがない人に鯛の味を伝えることはできない」という話がありまして、書いている間、それが頭の隅にずっとありました。
文字や言葉の「限界」はどうしてもあるので、そこを認識しつつ最大限の効果を狙うのが文字書きの仕事なんだろうな、と思っています。
他のお題も、可能なかぎりラウルとレナートの2人で書いていく予定ですので、よろしければまたお立ち寄りいただければ幸いです。
本が持つ意味、本に託された役目、本が果たす仕事。
ラウルとレナートがそれぞれ違う本質を見ていたように、時代や世界が変われば本にもまた異なる運命が与えられるものなんですね。
天才料理人の一味違ったレシピ本が、いつの日か生まれる日が楽しみになる物語でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
シリーズの世界設定が16世紀くらいのイタリアモチーフなので、おそらくまだ印刷された本は一般的でないな……と考えて、この話になりました。
写本の時代と活版印刷の時代、大量生産の時代からネットの時代と移り変わるにつれて、本のありかたも全然別物になっていく……そんなことを考えながら書きました。
ラウルのレシピ本は、後世に残ったとしたらぜひ読んでみたいです、私も(笑)
フランスとか日本にも、大昔の献立表が残っているようですね。
しかし作り方までは……。
作者からの返信
印刷技術が未発達な時代、写本の形で残せるのはごく限られた情報だけでしょうから、なかなか料理レシピなどは残らなかったでしょうね……
そう思うと、色々な属性の情報があふれている現代は(いろいろな弊害もあれど)細かな情報まで得られてよい時代だなあ、と感じます。