第120話 お詫びを作ろう

幼女土下座謝罪の出番は無いみたいだけど、私の中ではいまいち納得いってない。

なんかもやもやするので、中庭で訓練してる兵士さんと魔獣ごっこして発散しました。


途中からガイまで参加して、最後は私対みんなで魔人ごっこになったけど、負けちゃったよ。

四方から同時に盾で抑え込まれそうになったからジャンプして逃げたんだけど、空中で顔面に集中砲火を浴びて顔洗ったみたいになった。

顔ひねって避けたんだけど、ひねった側の方が弾数多かったよ

空中機動使えば避けられたんだけど、魔人は飛べないから反則になるし。

兵士さんの連携、敵に回すとすごく厄介だ。


お昼になったので、みんなでワイワイいいながらお昼をごちそうになった。

テーブルの上、肉料理だらけ。

楽しかったけど、ちょっと胃もたれしそう。


食後、おうちへ帰らずに北東方向へ。

昨日魔獣トレインしてて、ちょっとよさげな場所見つけたんだ。

場所は町の北20kmくらいの森の中。

川がね、思いっきり蛇行してΩ型になってるの。

中の島みたいな場所は、目算で直径500mくらいか。


ここにね、砦建てようと思って。

魔獣トレインでみんなに迷惑掛けちゃったから、せめて罪滅ぼしに有用な施設作ろうと考えたの。


ここってワニ魔も寄って来るだろうし、陸棲の魔物もいる。

一階をワニ魔のトラップにして陸地と繋がってる場所には檻罠並べれば、レベルアップ施設として活用してもらえそうだよね。


ということで、まずは整地作業。

ソフトバリアで生えてる木を引っこ抜き、島を丸裸にします。


……ワニ魔鬱陶しいな。

居るのは魔素感知で分かってたけど、作業の邪魔するんじゃない。

ワニ魔討伐しつつ、せっせと木を引っこ抜いていきます。


ここ、何でこんなに蛇行してるのかと思ったら、土の下全部岩。

これって私のおうちの敷地に近いんじゃない?

基礎作るのに土どけたら、下の岩、全部繋がってたよ。


引っこ抜いた木を川岸に積み上げ、島の上層の土をドーナツ型の土塁のように端に移動させたら、本日の作業終了。

だって思い付きで始めちゃったから、測量用のロープとか水平器持ってきてないんだよ。

もうすぐ夕方だから、そろそろ帰ろう。


おうち帰ってお風呂でまったり。

今日は叱られに行ったはずなのに、褒められて帰ってきてしまった。

ガイはああ言ってくれたし代官のお礼も本当なんだろうけど、私としては人を死なせちゃってるから、かなり罪悪感あるんだよなぁ。


理不尽に対しては全力で抗うって決めてるから後悔はしてないけど、この罪悪感は私の我を通した結果だから、ちゃんと持っておこう。


みんなに迷惑掛けた件は、砦作りでお詫びだね。

あの集団の関係者いなくなるまでは町に行かない方がいいから、しばらくは砦作りに専念しよう。

よし、明日は岩盤整地と土台作りだな。


夕食にナポリタンスパゲッティ食べて寝ました。

おやすみ~。

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