第65話 魔法陣できた!
用意したのは石英ガラスと石英の粉。
粉を石積みで作った台に乗せて私の前に置き、同じ魔法をその向こうで何度も発動させる。
または、石英ガラス越しに、同じ魔法を何度も発動させる。
方針決定。よし、やるべ。
石英粉が風に流されないよう、地下通路で実験開始。
水球魔法が発動に慣れてるけど、通路が水浸しになるので却下。
光球魔法を何度も発動させてみた。
何度も光球を発動させてたら、ちょっと頭痛くなってきた。
光の点滅を見続けると、調子悪くなるって言うあれか?
それとも、目が明暗に反応しちゃって酷使されてるから、頭痛がしたか。
いかん、ちょっと休憩しよう。
しばらく目をつぶって休憩してたら、頭痛無くなった。
そっと石英粉に近付いて観察。
ちっちゃいけど、魔法陣できてる!
直径3cmほどの魔法陣が、石英粉の上に乗ってる。
魔素を供給してみたら、ちょっと暗いけど光球できた。
次はガラスで実験…の前に、ちょっと脱線。
生成された魔法陣見ながら、石英粉から同じものをこねこね作ってみた。
比較しながら何度も修正。
見比べても違いが判らなくなったところで魔素供給。
あっれー? 光球できないよ。魔法陣も光らない。なんで?
形は同じで成分も同じ。違うとしたら…私が作ったのはこねこねしちゃってるから、多分非晶質の石英ガラス。
きちんと動作する方は…ひょっとして結晶化しちゃってる?
君たち、再結晶化しなさい!
一応魔法として発動させてみたけど、こんなんじゃ無理だよね。
……光おった。
光球できた。しかも明るい。
ああ、魔法陣として動作するには結晶構造が必要なんだ。
さっきの結果から推察すると、石英ガラスの前で魔法使うと、徐々に魔法陣の形に石英が再結晶するのかな。
でも、非晶質の中で一部が結晶化したとして、目で見えるのか?
しかも、さっき頭痛くなった作業をもう一度繰り返すの?
一旦止めて、違うことしよう。
まずは分離球のキューブ化。
キューブ状にすれば、四角い汚水槽全体を一度に処理できるからね。
これは一発でできた。矢や球の形状に変化できるんだから、当然かも。
次は処理層の大きさで分離キューブ作成。
といっても処理層の大きさ決めてないから、できた分離キューブの大きさで処理層作ればいいか。
とりあえず1㎥で作成。
あ、さすがに少し魔力喰うな。
魔法陣化する時に、魔力枯渇しそうだな。
……待て私。
地中に埋めた槽の中で、水がいきなり気体になったらやばいだろ。
破壊魔法だけじゃなく、分離魔法にも水蒸気爆発の危険性あるじゃん!
地中で水蒸気爆発なんて、おうち吹き飛ぶわ!!
あかん、想定力が欠如しとる。疲れてんのかな?
ちょっと早いけど、今日はここまでにしよう。
光球連発で頭痛かったし、昨日お風呂パスしたから、今日はゆっくり入りたい。
よし、お風呂用意しよう。
ゆっくりのんびりお風呂に入り、ゆっくり夕食食べておやすみなさい。
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