余はインコなり

主人は売人

　余はインコなり。余と主人の幸せな日々は束の間で、主人は再び過ちを犯すことになった。主人が開発したインコの餌「玄人仕込み」の原価を下げるために、彼は安価な原材料を使用し始めた。しかし、この安易な考えが主人に災いをもたらすことになった。

　主人が使った原材料には、品質に問題があった。そのため、「玄人仕込み」には、基準値を上回る不純物質が含まれていたのだ。

　それを知った主人は、慌てて製品を回収し、調査を開始した。その結果、不純物質が検出されたことが明らかになり、「玄人仕込み」は販売停止となった。

　主人は、自分の安易な考えが原因で、多くの人々に迷惑をかけたことを悔いた。そして、その責任を取るため、賠償金など莫大な支払いに応じることになった。

　しかし、主人は落ち込んでばかりいるわけにはいかなかった。彼は、自分が持っている知識と経験を活かし、新たなビジネスチャンスを見出すことに決めた。

　そして、彼が思いついたのは、普通のインコたちを玄人に育てることだった。余が教えた知識を活用し、主人は普通のインコたちを玄人仕様に仕立て上げることに成功した。

　玄人仕様に仕立て上げられたインコたちは、驚くべき能力を持っていた。彼らは、風聞の流布、盗み、詐欺など、あらゆる犯罪に活用できる玄人インコとして仕立て上げられた。

　主人は、彼らを売りさばくことによって、莫大な利益を得ることができた。彼は、犯罪組織などに売りさばかれた玄人インコたちが裏社会で暗躍するようになることを知っていたが、それでも彼は自分のビジネスを続けることを決めた。

　玄人インコたちは非常に危険な存在になっていた。彼らの存在は、警察や法律の目に留まり、犯罪者たちを追う警官たちは、主人の存在に気付き、彼を追跡することになった。

　主人は警察に追われる身となり、彼の取引は次第に減少していった。そして、ある日、警察に逮捕された。

　余は、主人の過ちを糾すため、自らの知識と経験を用い、裏社会で活躍する玄人インコたちを救い出すことに決めた。余は、警察と協力して彼らを保護し、新しい家庭に引き渡すことに成功した。

　玄人インコたちは、余の指導のもとで健康に育ち、新しい家庭で幸せな生活を送ることができた。主人の失敗から学び、余は玄人インコたちの健康管理と幸福を守るため、彼らと共に新たな日々を過ごしていった。

　この出来事は、主人が売人として裏社会で活躍し、余が玄人インコたちを救い出すまでの物語であった。彼らの運命が、余と主人の出会いから始まり、最後には彼らは幸福に導かれた。