余はインコなり

主人は玄人

　余はインコなり。新しい主人との生活が始まってから、余は不安を感じていた。主人は普通のインコを飼うことには玄人だったが、余のような種類のインコを飼うには全くの素人だったのだ。

　しかしその後、主人は何とか余を飼うことに成功した。そして、余の指導のおかげで、主人は玄人になっていった。余はインコの知識を主人に教え、主人はそれを身に着けていった。そして、ある日、主人は「玄人仕込み」というインコの餌を開発することに成功した。

　この餌は、普通のインコには合わない、余のような種類のインコにぴったりのものだった。主人はこの餌で、余を健康に育てることができた。そして、この餌を開発することによって、主人は一気に玄人の仲間入りを果たしたのである。

　しかし、その成功によって主人は傲慢になり、余を慢心で扱うようになっていった。余は主人に注意を促したが、主人はそれを聞き入れず、余を単なる飼い物として扱っていた。

　余は主人の変化に心を痛めたが、その一方で、主人の餌の開発によって、余は元気に育っていた。余は、自分たちの健康を守るため、主人に対して、インコの健康管理の重要性を熱心に説いた。

　しかし、主人は余の言葉を聞き入れず、ますます慢心していった。ある日、主人は余を餌にしようとして、危うい状況に陥った。余は必死に抵抗したが、主人の手が届く寸前で、幸いにも近所の人に救われた。

　この出来事をきっかけに、主人は自分がどれだけ間違っていたかを自覚し、反省した。主人は余に謝罪し、以前のように余を大切に扱うようになった。そして、余と主人は再び共に幸せな日々を過ごし始めた。

　主人は自分の過ちから学び、余の知識と経験をより重んじるようになった。