第19話
世界って何でできているか知ってる?マドラスさん。
嘘、みんな嘘。明日来る、鬼だけが本当!
そんなセリフがあると、知ったのは、美輪明宏の、講座だった気がする。
青森県の作家、劇作家、詩人、演出家、歌人、そして、脚本家、山田太一の大学時代の友人。
フランス映画、天井桟敷の人々に由来する、劇団名、天井桟敷は、今や伝説の劇団だ。
イマーシブシアター、観客参加型演劇として、海外由来だと、21世紀以降の役者がそういうのを聞いた。
私はこう聞いた。
寺山修司は、海外では高く評価されている。
日本国内ではかなり低い評価を受けているため、彼が作り出した演劇であっても、日本由来ではなく、海外由来だと勘違いする若い人間が多い。
つまり、彼らにとって、日本演劇と言うのはかなり低いものである。
あんなにも海外から、高い評価を受けてにもかかわらずだ。
二言目には。
私はこう聞いた。
お前日本人なの。
日本人らしくないんだけど、
謙遜するって事はそうなんだろうな。
ならもっとできるはずだ。
日本人なら、と。
彼らは、日本人を恐れているのかもしれない。
心の奥底では、日本人を尊敬し、日本人の真似をすることで、必死になって、自分の優位性を確保しようと躍起になっている。
そして、日本人が、日本文化を軽く見るのをいいことに、本当は日本人由来なのに、「自分たちで考えました」みたいな顔をして、民族の優位性を、日本に示したいのだろうか。
もしもそうなら。
間違ってる、としか言いようがない。
そもそも、西洋にとって素晴らしい文化はあるのだ。
それが、たとえ日本の模倣であっても。
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