ミステリーにおいて犯人探しはクイズそのもの。本来そうあるべきものなのかもしれない。同情を誘うような犯人の過去、自分語り。被害者の悲しむべき事実、避けようのない真実。探偵役のカッコよすぎる指差し演技。そんなものは必要ない。「犯人は、おまえだ!」と叫ぶためのわずかなヒントと読み手の洞察力。それだけあればいい。KAC1〜7まで、絶対犯人を見つけてやるって気にさせる絶妙な難問揃い。ぜひ挑戦を!