「一族の恥さらし!」と言われ追放された僕はレアスキル【叡知の魔導書】で無双する~初級魔法一つしか使えなかったスキルが魔石で覚醒し空想魔法を使えるようになりました~
追放者サイド 5 落ちぶれたレギナンス伯爵家
追放者サイド 5 落ちぶれたレギナンス伯爵家
「くそっ! 何で俺がこんな目に! 」
ザック・レギナンスは「ドン」と大きな音を立てて
ここはザックの執務室。
広い部屋に多くの書類が置いてある部屋でそこに彼は座っていた。
本来ならば綺麗に
それもそのはず使用人達の退職によって掃除が行き
(退職禁止令を出したはいいもののこれでは……)
ザックは
使用人や騎士達の
そのままではダメだと
本来ならば喜ぶべきなのだが、そうでもない。
だがそれに甘えたのはこの家の者達だった。
疲れる仕事を押し付けて自分達は
それもあってか執務室まで掃除が行き渡っていない。
「こほ、こほっ! 」
少し頭に血が上り過ぎているのか顔が赤い。
ふぅ~、と息を吐いて落ち着くとノックの音が部屋に響いた。
「旦那様。お食事の時間でございます」
ザックはメイドに連れらて廊下を歩く。
途中使用人達に出会うが誰も頭を下げようとしない。
それに
(我慢だ。人手を解消したらこいつらをクビにしてやる!!! )
現状彼らをクビにすることは出来ない。何故ならばクビにしたら館の維持すらできなくなるからだ。
拳を握り血が
気にせずに血の道を作った。
★
「……なんだこの料理は」
「いえ、そもそもこれは料理なのですか? 」
「一般的な食事になっております」
「ふざけるな!!! どこにスープとパンだけの料理がある!!! 」
「スープとパンがあるじゃないですか。立派な料理でございます」
目の前に置かれた料理に激怒するザック。
しかしその怒りを受けても
彼女達は嘘を言っていない。
これは一般的な「平民の料理」だから。
しかし貴族が、しかも高位貴族である伯爵家の
メイド達は明らかな
何せ今の
少しするとエルドが入って来る。
着席し食事を見てザックと同じようにエルドが怒るも、受け流されて渋々食事をとるのであった。
食事をとった後、ザック達は一つの部屋で顔を合わせていた。
そこには疲れた顔のザックに肌がボロボロのカタリナ、そして怒りを隠しもしないエルドがいる。
エルドのでっぷりとした体はすっかり
それも日々の食生活の改善の結果と言えよう。
「父上。なんで奴らに罰を与えないんですか!!! 」
ドン!!! と机を叩いてエルドが怒る。
それと同時に「ぐぅ」とお腹が鳴った。
続いてカタリナもエルドに同調する。
しかしザックは溜息をつきながらも現状が見えてない二人に言った。
「今奴らをクビにすればこの館は本格的に回らなくなる」
「他の者を雇えば良いじゃないですか! 」
「やっている!!! 」
ザックが大きな声でエルドに怒鳴る。
その勢いにエルドは
父から
「はぁ、エルド。現在このレギナンス伯爵家は孤立
「……」
「でどの派閥にも
「そ、そんなの一般
「それができるのならばやっている」
「どういうこと? 」
エルドの案を即座に否定するザック。
カタリナは首を傾げてザックに聞く。
「カタリナ。この領地、いやこの伯爵家の評判は分かるな? 」
「……いえ」
「貴族からは『裏切り者のレギナンス』、平民からは『放火魔一家』だ」
「「……」」
その言葉の
半分呆れめが入っているのかザックは疲れたように続けた。
「で? そんな家の使用人になりたい奴なんていると思うか? 」
「それは……」
と言いかけて口を閉じるエルド。
結局の所解決策もなくエルドは自室に戻った。
★
「何で悪魔がこの部屋にいる」
「いえ様子を見に来たのですが何やらお話の途中だったみたいで。勝手ながら部屋に上がらせてもらいました」
汚れた部屋をエルドが行く。
机に向かっているのだがチラリと悪魔の方を見た。
悪魔の周りだけ不自然に綺麗だが、何も言わずに席に着く。
「お前のせいで大変なことになったんだが? 」
静かな声でエルドが言う。
しかしながら気にしていない様子で彼に答えた。
「いやはやこればかりは私も予想外でしたね」
「お前のせいでっ——」
「責任
「お前ならばこうなる事がわかっていたんじゃないのか! 」
「私は未来視をする悪魔でも、ましてや全知たる神でもございません。そこら辺にいる
そう言われエルドは浮かした体を椅子に沈めた。
その様子を見ながら「愉快愉快」と内心微笑みながらも悪魔はおどけた様子で提案する。
「どうやらストレスが
「どうやって」
「いえね。チラリと外を見たのですがこの家の人達は主たる貴方とその父君に反抗的。引き
「もうその手には乗らないぞ? 」
悪魔の提案に警戒しながらエルドは言う。
しかし悪魔は更に続けた。
「しかしここで引き締めておかないと大変なことになりますぞ? 」
「どういうことだ? 」
「簡単な事です。これ
「? 」
「この家に多くの
「なんだとっ! 」
「今の状況は他の家に
それを聞き大きく目を開けるエルド。
そしてエルドはすぐさまその場を去っていった。
嘘の情報を信じたまま。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます