3章・蠢く悪意
3章・一節
「え!? 魔域の中にトゥリパリンナ皇国があった!? さらにはそこに現実に存在する監視台が!? 皇女にも会っただってぇ!? すごい、凄いじゃないか!! あぁー、僕もついて行けばよかったかな、この目で見たかったなぁ! 都市の構造はどんな感じ? 人口は? 人種は?? 建物の外観とか目立つ特産品とかあった?? そもそもどんな素材を使って壁や道路を」
「ストォーーーップ! ストップだ!! 質問は用紙に箇条書きにしてくれ! 思い出せる範囲でなら応えてやる!」
魔域を破壊し、報告と休息の為フィルイックの元へ戻ってきた冒険者達。時刻は早朝となっており、日差しと共に快復したエンレイを除いてパルアケまで戻れる気力を持つ者はいなかった。再会早々の止まらぬ研究意欲に観念したミリヤムは仕方なく質問に答えていたが、密偵の観察眼は素晴らしいものね、とエンレイも加わってしまったため学者達で質問と考察の応酬となり、いつしかミリヤムを置いて白熱した議論が繰り広げられていた。シャロームは着くなり爆睡、ルミナリアはフィルイックのご尊顔を拝み続け、OECは幻獣達と大樹の蔦で遊んでいた。
「ゼロ丸、本当にありがとな。お前のおかげで、私は生きてる。お前が生きてるおかげで、私は今も立ち上がっている。もう二度と、お前と離れたりしないからな。」
愛馬のブラッシングをしているアメジストの首元には、妖精石の飾りと共に銀色のモノクルが掛けられている。魔動機の類ではなく、一見すると普通のモノクルに見えるそれは、魔域脱出時にナナリィから託された英雄の遺品であった。
「これを持っているだけで、見守られているような安心感がある。…やはり、ナーナレイネリア様は私が一番頼りないと感じたのだろうか。たった一度の失敗であんなにも情けない姿を晒したのだ。当然の事か。」
「んもー、妖精魔法の継承だって言ってたじゃん。アメ子、元気出してよ。」
大樹の蔦に絡まりながら、OECが上から降ってきた。事実、モノクルはトゥリパリンナ皇国に代々伝わっていた"フェアリーグラス"という魔法の道具であり、魔法行使時により妖精との親和性を高める事が可能な逸品であった。耳飾りやターバンと同じく、これにナナリィの意思が宿っているとの事である。
「だが、私が弱かったのは事実だ。人々を護る騎士として、まず自分が強くならなきゃいけない。戒めとしてこれを見る度に思い出すだろう。…反省しているだけで私は元気だぞ? ブラッシングが終わったら私も遊ぼうかな。」
アメジストの提案に、わーい、と笑顔で応えるOEC。主と魔域の消えた森林地域は、驚くほど平和な世界となっていた。
†
情報収集を終えたフィルイックはその足で転送装置へ向かっていった。遺跡の探求と毒沼に侵された自然の保護を彼と幻獣達に託し、冒険者達はパルアケへと戻ることに。道中は魔物の姿すら目撃することなく、快調な行軍となった。
「パルアケだー! もうお腹限界! イってきまーす!」
「っしゃーエルフズランド到着! 某もさらばですぞ!」
早めに出発したため夕方にはパルアケに到着し、いつもの2人が夜の街並へと消えていく。その他の冒険者達もまたいつものように情報収集と買物担当に別れ行動を開始した。とはいえ前回訪れた時に周辺地域に関する大方の事は調べており、情報収集については現状の確認が主となった。
「やはり、荒野地域の情報は無しか…一人として北からの往来が無いというのは恐ろしい話だ。エルヤビビは無事だろうか。」
「はぁ。ヴィルマ、大丈夫なんだろうな…」
数ある酒場の一つで情報屋から話を聞くミリヤムとシャローム。邪教団の暗躍とコカトリスによる蹂躙が続く荒野地域に近づく物好きが存在せず、一切の情報は無いとの事で情報屋も売り上げが立たず困っていた。
「コルガナの基盤とも言える武装保線作業員ですら手が出せねぇらしいからな、こっちもお手上げだよ。」
「「武装保線作業員?」」
「なんだお前ら、コルガナ地方に来ておいてまだ会ってないのか。」
情報屋によると、武装保線作業員とは危険な魔物が出没する地域に敷設された線路の維持管理を担当している鉄道ギルド鉄道整備局職員との事だ。常に魔神の脅威に晒されているこの地においては、十把一絡の冒険者たちよりも遥かに優れた戦闘力・サバイバル技術を持つらしい。
「鉄道ギルドっていやぁ、確かOECの保護者クンが所属してたな。」
「列車運行を邪魔する魔域の破壊をOECに依頼したのも彼だったな、荒野について何か知っているかもしれない。…現状じゃ、連絡は取れそうにないが。」
「だよなぁ。ひっく。ヴィルマ、大丈夫かなぁ。はぁ。」
「お前、酔ってるな。そういえば、ダブラブルグがどうとか言ってなかったか?」
シャロームはこの地方の奈落の魔域について調べていた。魔域を護っていたダブラブルグが自身の探し人に変身したためヴィルマがその魔域に侵入したと考えるのが一般的だが、毒沼に囲まれた監視台の樹は直近で人の立ち入った形跡が無く、
「まぁ魔域については全部エンレイが教えてくれたんだけどよ。"大浸食"による同時出現を踏まえると、今出てる魔域は全部繋がってるんじゃないかってのがぁ学者様のご意見だ。」
「本当にそっくりなだけの赤の他人、という訳ではないのか?」
「俺があいつを見間違うかよ。…いや、何百年も前にそっくりな奴がいたとか言われたら流石に言い返せねえが。ま、満月までまだ半月以上あるし、ヴィルマを信じて山岳地域の魔域でも破壊しに行こうぜ。…てぇ事で、今日は乾杯だ。」
「お前、また全員に奢るとか言うんじゃないぞ。」
森林の魔域を破壊した事についてまだ報告をしていないが、前回の調子で行くとまたシャロームが得意げに皆に話してしまうだろう。目の前にいる仕入の無い情報屋にとって喉から手が出るほど嬉しいネタだが、エンレイの厳しい目線を回避するためミリヤムは報酬の受領と共にギルド経由で発表する事に決めたのであった。
†
「体の方は、もう大丈夫なのか?」
「ええ、もう平気よ。燃えた花弁もほら、この通り。」
心配するアメジストに対し、得意げに延齢草の白くはっきりした3片の花を見せるエンレイ。肩にはいつもの梟も復活している。6人のうち2人が街に消えたため、彼女達が買物担当となっていた。激戦により多くの冒険者用アイテムを消費していたため購入量も多く、時間的に前回のような観光気分は難しい。ジヌゥネ達から剥ぎ取った素材を商人に鑑定させている間、アメジストは先の戦いの事を思い出していた。
「そうか、なら良かった。私が言うのもなんだが、あまり無茶はしないでくれよ。…しかし、一体どうやったらあんな事が出来るんだ? 目の前から飛んできた蒼白い炎の球、正直恐ろしかったぞ。」
「あれは、昔の研究の成果の一つ、いえ、正確には成果とは言えないんだけど。発動体一つにつき一つの魔法が放てるなら、複数の発動体で同時に魔法文字を描けば同時発射は可能なのか、という実験の産物ね。炎球以外の魔法だと互いに相殺しあって消えてしまうし、発動した分の魔力だけでなく軌道制御のために結構な体力も使うから普通の人は真似できないんだけど…」
「エンレイは普通じゃないのか。なるほどそんな気がしてきた。」
「…否定はしないわ。メリアにして多すぎると言われた体力には自信があるもの。」
「み、見習わねばな…吹っ飛ばされただけで動けなくなるようではまだまだだ。」
「あなたもユーシズに来てみない? 学び舎だけでなく競技式の闘技場もあるし、上質な訓練が受けられるわよ。」
「恐るべしユーシズ、魔導と共に身体の鍛錬も施す教育だとは。」
笑いながら冗談を言い合っていると鑑定士が戻ってきた。ジヌゥネの角2本が非常に状態の良いものだったらしく、かなりの高額が付き上機嫌になるエンレイ。もう2本を自身が跡形もなく消し飛ばしたのを後悔しつつ、頭部に生やす延齢草を美しく開花させながら集合場所となる宿に戻るのであった。
†
「さぁ、今日からは山岳地域に入るぞ! 全員、準備は良いな!」
「そもそも全員いるのかしら?」
「はいはーい! OEC元気いっぱいでいまーす!」
「ルミナリア、少し血が足りませんが心は元気です!」
「なにしてたんだよ、お前…」
「蛮族が多い地域だ、慎重に行くぞ。」
パルアケの宿にてゆっくりと夜を過ごし、朝から山岳地域入口となる南東の門に全員揃って向かっていた。突入前に冒険者ギルドにて再度情報を確認しつつ、未だ見つかっていない奈落の魔域攻略に向け準備を整えていく。
「魔域は見つかっていないが、"大浸食"時にオーロラが確認されている以上おそらくどこかにはあるはずだ。冒険者達が哨戒している場所で見つからないなら、人里離れた場所にあるのだろう。山岳の主は上から現れる空飛ぶ魔物だ、奇襲に注意だな。起伏は激しいが都市近郊には人里も多く道に迷うほどの悪路ではないらしい。パルアケの冒険者ギルドも頻繁に出入りしているとの事だし、彼らと協力して進んでいこう。」
ミリヤムの現状説明を受けながら、冒険者達はコルガナ地方の南東部分を占める山岳地域へ足を踏み入れたのであった。
パルアケの眺望台から見た山岳地域は黒い木や茂みに覆われた山々が多く連なっており、一部標高の高い部分には積雪が確認できた。山々の隙間を縫うように鉄橋が造られており、鉄道がこの先にある都市トゥルヒダールに向かい建設されていた事が分かる。東の奥にそびえる最も標高の高い山"ベルカー山"には湖があるとされ、そこから流れ出る湧き水や北からの雪解け水によって河川が形成され西にある森林地域へ流れ込むとされている。
人族の往来があるため多少の街道整備も行われており、斜面の起伏によって生じる疲労はそれほど苦には感じなかった。3、4人の冒険者チームと何度かすれ違う事もあり、冒険者ギルドの努力によって安心がもたらされている事が垣間見えた。
「おや、その紋様、もしかして君達同士か?」
何事もなく先に進んでいると、すれ違いざまにキャラバンに話しかけられた。OECの腹巻ターバンを見て、ノマリ族の商人達が同族と思ったらしい。タンノズやガルーダのウィークリングがおり、かなり珍しい種族混合の商隊だ。
「おー、君達カティアのお友達?」
「カティア…"英雄殺し"のことかい? 坊主、私達の話に詳しいじゃないか、やるねぇ。困ってるなら、なんか売ってやってもいいよ。特別価格だ。」
「丁度良かった。よければ、薬を見せてくれないか。」
前回の反省を活かし、疲労回復薬と毒消し薬を複数購入する事にした。ルミナリアとOECが感度倍増薬に手を伸ばしていたが、危機を察知した遣い魔の梟がペチペチと頭を叩いて引き留めていた。
「ノマリ族といえば酒! おい、いい酒持ってねぇか?」
「なんじゃあお前、分かっておるのお。良いつまみを持って来れば分けてやらんでもないぞ。」
「っしゃあ! やらいでか!!」
ドワーフの商人がシャロームと意気投合し、話の流れでまたしても宴会を開くことに。遊び人達が食料を調達する中、前回酔い潰れて情報を仕入れられなかったミリヤムとエンレイは宴会が始まる前に急いで聞き取りを開始した。
「山岳の中腹に紋章の彫られた大きな魔導扉があってさ、どうやらベルカー山の山頂に繋がる坑道らしいんだけど頑丈なカギがかかってて、ここ300年は開けられた形跡が無いらしい。"大破局"以来って考えると凄いロマンだと思わないかい?」
ティエンスの女性は軽快にこの地域で遭遇した物事について話をしてくれた。彼女は元守人候補だったが、"大浸食"によって苦しむ人々を放置できずこの地域にて商人兼冒険者をしているらしい。
「"大破局"…! そこに英雄の遺品があってもおかしくないわね。何かカギの手掛かりになるようなものは無いの?」
「実はさ、トゥルヒダールの近くに扉と同じ紋章が彫られた半球状の遺跡があるんだけど、どうもそこにある施設が扉のカギを開ける設備っぽいんだよね。3番目の入力番号は2だと思うんだけど他が分からなくて…」
「入力番号、とはなんだ?」
「あー、何と言ったらいいのか、面白い魔動機があるんだ。行けば分かるよ。」
「目的地、決まったわね。」
冷静に頷くエンレイの花弁は咲き誇っている。ミリヤムもまた、自身の故郷エルヤビビに近いトゥルヒダールでの情報収集は確実に行いたいと考えていた。
「しかし流石だな、各地を渡るノマリ族の情報は値千金ものだ。」
「そうね、本当に、前回が悔やまれるわ…」
エンレイの憂鬱をよそに昼間から宴会が始まった。始めこそ静かにしていたものの、エルヤビビから仕入れた酒があったためミリヤムが普段からは考えられない量を飲んでおり、甘く飲みやすい味であったため結局エンレイもいくらか飲んでしまっていた。エルフがおらず冷静なルミナリアが介護役となり、酔い潰れたOECやシャロームに水を運ぶ姿があった。
†
宴会が終わり、ノマリ族と別れた冒険者達はトゥルヒダールへ向けて山道を進んでいた。ノマリ族からこの先に大きめの集落があると聞き、今宵の宿をそこで取る事に決めたのだ。道中何もなく順調に進むと、日が暮れるあたりで鉄鋼製の橋が架かる大河が見えてきた。
「でっかーーーい! きれいな川だね!」
「大きいだけでなく澄んでいる。水辺の妖精達も喜んでいるな。」
「この辺の水は凍原地域から流れ込んでくるらしい。僕の故郷、エルヤビビがあるところだ。川が綺麗なら、少なくとも上の地域で紛争が起きているとかはなさそうだな。少し安心したよ。」
「確か、川の近くに集落があるって言ってたわね。…何かしら、あれ。」
エンレイの見つめる先には石壁に囲われた建物があり、今まさに狼煙が上がっていくところであった。砦のように見える石壁には砲台や物見櫓が確認でき、人々が慌ただしく動き回っている様はどう見ても異常事態を示していた。
「どれどれ、"シャープアイ/タイガー"・・・おぉう、我々とは真逆の方面から何かしらがやってきておりますな。鳥…人?」
ルミナリアが見る限りでは、夕闇に染まる空の中に数十匹の鳥型魔物が槍を携えて建物に向かっていく様子が確認できた。どうやらそれらに対しての行動のようだ。
「つ、つまり襲撃されてるって事だよな!? すぐ助けに行こう! 私は先行して話を聞いてくる!」
ゼロ丸を彫像化から解除し、飛び乗ると共に全速力で駆けるアメジスト。彼女に続き戦闘準備を整えながら、冒険者達は危機迫る集落へ急ぐのであった。
†
「私は流れの冒険者アメジストだ! 何が起きてる、説明してくれ!」
いち早く到着したアメジストは、周囲を警戒していた門番の一人に声をかけた。付近の地上に魔物の気配は確認できず、砦にいる兵士達は皆一様に弓を取り出し矢を準備している。門番は空を指さしながら、一部の言葉に強い憎しみを込めて説明してくれた。
「おぉ、"ネイチャースピリッツ"所属の冒険者じゃないのか、それじゃ分からないか。空を見ろ、あの翼を生やした獣人達がアラクルーデル、そしてひと際大きい槍を持ったあの野郎がこの一帯の主、アラクルーデルハンターだ。"大浸食"以降、俺達はずっと奴らに苦しめ続けられてるんだ。奴らは地に降りず空から全てを略奪していく。食料を奪い、装備を奪い、命を奪う。まるで競技でもしてるのかと思う程、楽しそうに仲間達を殺していくのさ。果てには俺の嫁まで…絶対に、絶対に許せねぇ!」
拳を握り涙を呑む門番。話を聞きながら、アメジストはゆっくりと首にかかるモノクルを握る。自身に湧いた激昂の気持ちを抑え、冷静な判断を自らに促していく。
「…任せろ、ここで倒してみせるさ。兵士達はなぜ弓しか持たないんだ? 多少なり槍を構えれば防衛できるのではないか?」
「残念だが、こちらの槍が届く前にあいつらの槍が降ってくる。鳥目で暗がりが見えないのか必ず夕刻に出現して、夜の暗闇に合わせて投擲してくるんだ。投擲後に殺した兵士から悠々と槍を奪い、その槍でまた人を殺していく。だから、奴らの脚では扱えない弓を使い接近前に落とすのが今のところ最適解ってことだ。俺は弓が下手だからここで待機してんのさ、奴らが万一にも他の魔物と手を組んだ時用にな。」
話を聞き終えたあたりで仲間達が合流し、内状を説明後即座に準備に入っていく。見知らぬ顔が砦に侵入する事への拒否感や弓の射線・攻撃の導線を踏まえて一行は極力砦内部には入らず外壁での戦闘を中心とし、集落にはいない魔法使い3名の奇襲を考えた隊形にした。空への対抗手段が無いシャロームはウイングフライヤーで上空に回り、こちらも奇襲的な動きで敵を攪乱する想定だ。
「狼煙を上げていたから、付近の冒険者が気付けば援軍に来てくれるかもしれない。夕空では見えにくいから当てには出来ないが。」
兵士達の話を聞きながら戦闘準備を整えていく。多人数での防衛戦はアメジスト・シャローム・ミリヤムが過去に経験しているとの事だが、このパーティを組んでからは初めてとなる。失敗すると自分達以外の命も犠牲となる、平時とは違う緊張感が漂っていた。
櫓の影に隠れ、モノクルを掴み妖精との共鳴を測るアメジスト。普段のような凛とした顔立ちではなく、上空を厳しく睨むその目には憤怒の炎が宿っていた。
「今までの主は例えれば自然的な災害だった。動物にしろ、魔法生物にしろ、生きるための本能を止めろと言うつもりはない。…だが、意味もなく殺戮を繰り返す者達など…絶対に、許すわけにはいかない!」
夜の帳が落ちる頃、風を切る槍の投擲音と共に敵の襲撃が開始された。
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