第十二話 植物系ダンジョン1階層~4階層
ホワイト・ミノタウロス・ラブリュスを倒してから翌日、今日はダンジョンに潜らないことに決めた。
というのも大剣で打ち合ってたときの感覚を引き出せるようになっておきたいから、素振りでもして慣らしておこうと思ったからだ。
昼過ぎに起きて食事をしてから街の外に出ると草原になっていた。ちなみに宿の主人にどこで素振りをすればいいか聞いたところ街の外をおすすめされた。
「よし、やるか」
アイテムボックスから大剣を取り出して最初はゆっくり素振りをする。そして徐々に速くしていくが、体幹などがぶれないように気を付ける。
そうしてしばらくやって満足したら次は槍、剣、短剣と変えていく。これはこれで楽しいな。
こうして一日は過ぎていった。
◇◆◇◆
次の日の夕方、植物系のダンジョンに来た。というのもほかのダンジョンに挑戦してみたいと思ったからだ。
だが来て早々後悔している。それというのも人が多いのだ。夜なのに。魔物の取り合いが起きるほど人が多い。
1階層はホワイト・ウィードという雑草が集まったモンスターなのだが1回も倒すことが無かった。
2階層では、ホワイト・リーフという2足歩行する葉っぱが、3階層ではホワイト・ベジタブルが出てくるがこちらも倒すことはなかった。
ようやく4階層でホワイト・フラワーという花のモンスターと戦えたが大剣の一振りで終わった。ちなみに花の種を落とした。
ちなみに今日はこれだけで終わった。クソが。
◇◆◇◆
今日はお昼に起きて冒険者ギルドの受付嬢にどういうことか聞いてみた。(お昼ごろは人が来なくて暇なのだ)
「……という訳なんだけど。何か知りませんか?」
「ああそれね。ちょっと説明長くなるわよ」
「大丈夫です」
「迷宮ごとに難しさが違うらしいのよ。植物系が一番簡単で虫系と動物系が比較的簡単、不定系と不死系が比較的難しく亜人系が一番難しい。植物系だと野菜や果物がドロップアイテムとしてとれるのよ。動物系なら肉類と革ね。虫系は糸が取れて服にできるわね。これらは一定の値段で常に売れるから日々を生きていくだけの人が多くいるのよ」
もちろん上層になれば少なくなっていくけれどね、といった。まじか。一番強いところに行ってたのかよ。それは人が少ないはずだ。まあそのおかげで楽しい思いができたからいいけど。
「不死系は僧侶のジョブが、不定系は魔法使いのジョブの人が多いわね。まあ戦いやすいからでしょうね。不死系は僧侶の光魔法のターンアンデッドが効いて、不定形は各種属性魔法が効くのが多いからね。亜人系が一番難しいのは人型が理由ね。人型ってだけで戦えない人もいるし、野生のゴブリンを倒したことがあるからってなめてかかって死ぬ人が多いのもあるんじゃない?」
俺は戦いやすかったが、違うのか。やっぱり普通の人とだいぶずれてるな。
そんなわけでいろいろ聞いているうちに中途半端な時間になったので今日は早めに寝ることにした。それと食事に誘われたがめんどくさそうなので断った。なんか目つきが怖かった。
明日は買い物に行くか。そろそろ防具とか新しいのにしてみたいしな。
名前 シヴァ 基礎lv10 男 15歳
ジョブ 戦士lv22 魔法使いlv21 僧侶lv20 生産者lv20 探索者lv22
加護 戦いの神
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