第四話 亜人系ダンジョン1階層・2階層
夜が来た。宿を出るときに1か月分延長もしておく。延長したときに「夜にダンジョンに行くのは珍しいね」と言われた。まあそうだろう。いくらダンジョン内では明るさが変わらないとはいえ、夜にダンジョンに潜るのはよほどの物好きか腕に自信がある人だろう。普通なら周りに人がいるほうが安心感があるからな。
まあ俺はその気持ちはよくわからないが。普通に敵は多いほうがいいだろ。
ダンジョンを管理している冒険者ギルドに行ってきた。冒険者ギルドではドロップアイテムの買取を行っている。それとオークションも行っていてレアドロップアイテムやレアな装備品が出品される。
オークションがいつ開催されるのか聞いたところ、先日開催されたばかりだという。次に開催されるのは1か月後だ。覚えていれば試しに見に行ってみるか。
また亜人系のダンジョンにきた。どうやら夜でもあまり人気が無いからほとんど人がいないらしい。いてももっと深い階層に潜っているから出会わないみたいだ。
ホワイト・ゴブリンを探しているとさっそく見つけた。昨日と同じようにしようと思ったが、速力が高くなった影響かあまりにのろく感じてしまう。
ホワイト・ゴブリンがつかみかかる前に一撃、そのまま怯んでる隙に数発切りつけただけで終わってしまった。筋力の向上で威力も高くなっている。この分だと先の階層に行ったほうがいいだろう。それにこのままだと飽きがくる。
ホワイト・ゴブリンからドロップしたこん棒を持って次の階層にいくためのゲートを探す。
「マップ作成」
すると頭の中に地図が浮かび上がる。まだゲートを見つけてないからまだ行ったことないところに行くか。
それからホワイト・ゴブリンを3匹ほど倒してからゲートを見つけた。マップ作成のスキルだがどうやら戦闘に入ると自動で効果が消えるようだ。
ゲートに入ると同じように石造りの通路があった。それとゲートをくぐったことでスキルの効果が消えた。
「マップ作成」
マップ作成を使うと周囲の部分しか表示されない。確かに階層を移動したようだ。さて移動するか。
そうして移動すると毛むくじゃらな顔をしたホワイト・コボルトと出会った。
こちらを見つけたホワイト・コボルトが駆け寄ってくる。ホワイト・ゴブリンよりも早いがそれでも遅いな。念のため剣を使うか。
先制で一発、それから隙をついて数発叩き込んだところで倒れた。後にはダガーがドロップしていた。
あまりホワイト・ゴブリンと変わらないか。残念だ。
「耐久はホワイト・ゴブリンと同じ程度か」
ドロップしたダガーを手に取りつつ呟く。敵とするには弱すぎるな。ホワイト・ゴブリンよりはスリリングだったが。
そういえばスキルを使ってないな。次はスキルを使ってみるか。
歩くとすぐさまホワイト・コボルトを見つけた。幸先がいいな。試しに火魔法を使ってみるか。ファイヤーボールを使おうとすると脳裏に詠唱文が浮かんでくる。これを言えばいいのか?
『火よ 敵を撃て』「ファイヤーボール」
すると魔法陣が現れて火の玉が発射される。だいたい時速70kmか? あれくらいなら避けれそうだな。
ホワイト・コボルトにファイヤーボールが当たる。
「グギャァ!」
すると一瞬動きが止まったがすぐに向かってくる。さすがに近距離だと使いづらいな。その後手に持っていたダガーで2発ほどくらわせたら倒れた。どうやら魔法でかなりのダメージを受けていたようだ。
そういえばスキルは敵がいなくても使えるのか? 試してみるか。
『火よ 敵を撃て』「ファイヤーボール」
問題なく発動できた。発射されたファイヤーボールは壁に当たって消えた。次は戦士のスキル、スラッシュを使ってみるか。これは詠唱がいらないみたいだ。
「スラッシュ」
普通に振ってみるが変わったような気がしない。威力は見た目上では上がってるようには見えない。剣速が上がってるわけではないし。
そのあと何回も使ってみると頭が重くなってきた。どうやら魔力切れのようだ。コンディションを落とさないためにも、できるだけ魔力切れは起こさないようにしよう。スキルを使わなきゃ倒せない敵ではないし。
そうして今日はホワイト・コボルトを25匹ほど倒すと、人が来始めたため朝になったとわかり宿に向かった。3階層のゲートを見つけたため入ってからすぐ後ろのゲートに入った。こうするとゲートをくぐるときに帰還するか、1つ前の階層に戻れるか選ぶことができる。これのおかげで階層を時間をかけて通らなくてよかった。
弱い相手に戦うのは面倒だからな。
名前 シヴァ 基礎lv3 男 15歳
ジョブ 戦士lv4 魔法使いlv3 僧侶lv3 生産者lv3 探索者lv4
加護 戦いの神
どうやらジョブに対応した行動でも経験値を得られるようだ。まあそうじゃなきゃ生産者のlv上げにモンスター倒していかないといけないからな。
それにしても俺は英雄になれるのだろうか?
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