第三話 亜人系ダンジョン1階層
神殿から出て街並みをみると中世のヨーロッパみたいだ。与えられた知識を整理していると、どうやらダンジョンがありそこのモンスターを倒せば強くなれる。英雄になるためには強さが必要だ。早速行ってみるか。
ダンジョン前に到着した。ちなみに今の時間は夜だ。おかげでダンジョンに並んでいる人はいない。入り口の門には人のモチーフの彫刻が入っている。どうやらこのダンジョンは亜人系のダンジョンのようだ。
亜人系とはゴブリンやコボルトのような人型のモンスターのことだ。他には不定系、植物系、虫系、不死系、動物系がある。
7階層まではモンスターは徒党を組まず1種類ずつしか出てこない。それじゃあ行くか。
門に入ると石造りの通路に出た。後ろには門がある、ここから出入りができるようだ。
しばらく通路を進んでいく途中で分かれ道があるが、まっすぐ進む。すると白いモンスターが出てきた。
「情報通りホワイトか」
モンスターの強さでホワイト・イエロー・グリーン・ブルー・パープル・レッド・ブラックと強くなっていく。1階層から8階層ではホワイトが出る。分かりやすくて助かるな。
体躯が小さく顔つきが醜いためホワイト・ゴブリンだろう。手には何も持っていない。攻撃方法としてはひっかきか?
こちらの姿を見たホワイト・ゴブリンは目を血走らせて向かってくる。鞘から剣を抜いて待っているととびかかってきた。ぎりぎりまで引き付けて半身になって避けるとつんのめった。そこに背中に一撃を加える。
「グギャ!」
だがあまり効いていないのかすぐさま向かってくる。知能が高くないのか同じように引き付けてから避けると、簡単に攻撃できる。結局10数回攻撃したところで倒れた。死体が消えると、後にはこん棒が残されている。それと死体が消えた時点で剣に付着していた体液などが消えた。随分新設設計だな。まあありがたいが。
このこん棒がホワイト・ゴブリンのドロップアイテムのようだ。少し振ってみるがしっかりしている。これなら使ってみてもよさそうだ。
それとしてとても充実している。敵と呼ぶには弱すぎるが、それでも殺そうと殺意を持ってくるのはいい。とてもいい。よし、どんどんいこう。
次会うホワイト・ゴブリンにこん棒で攻撃してみると30回近く攻撃する必要があった。剣で攻撃するより倍近く攻撃回数が増える。
まあ剣を使うと消耗するからこん棒使うか。
その後、こん棒を使ってホワイト・ゴブリンを倒して回った。合計で17体倒すことができた。何回かこん棒が壊れてしまったが、あらかじめ予備を持っていたためほとんど剣を使わなくてよかった。
それでも作業のようになってしまって最後のほうはつまらなくなったが。しばらくはこのままか? まあ今は弱いからしょうがないか。
朝になったからか人が増えてきた。一旦夜になるまで体を休めるか。宿に泊まるためダンジョンを出た。
街の知識も入っていたため迷わず宿に着くことができた。安宿で1泊銅貨10枚かかった。
お金の価値として銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚となる。それ以上の貨幣もあるが使うことはないだろう。
そうして剣の手入れをしてから(これも知識にあった)ベッドに寝転がった。
「ステータスオープン」
名前 なし 基礎lv2 男 15歳
ジョブ 村人lv5 なし なし なし なし
加護 戦いの神
どうやら村人がlv5になったようだ。これで転職できる。
「転職表示」
転職一覧
村人lv5 農民lv1 戦士lv1 魔法使いlv1 僧侶lv1 生産者lv1 探索者lv1
それぞれの詳細を見ていく。
農民
体力:D 筋力:D 速力:E 魔力:E 器用:E 精神力:E
スキル 農作業速度アップ
これは純粋に村人の強化版って感じか。
戦士
体力:D 筋力:D 速力:D 魔力:E 器用:D 精神力:E
スキル スラッシュ
ここからがダンジョンに使える職だ。戦士のスキル、スラッシュは相手に強烈な威力で切りつけるスキルだ。
魔法使い
体力:E 筋力:D 速力:D 魔力:C 器用:D 精神力:C
スキル 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法
魔法使いのスキルは基本のボール、壁を作るウォール、全体攻撃のスコールが使える。
僧侶
体力:E 筋力:D 速力:D 魔力:C 器用:D 精神力:C
スキル 光魔法
光魔法は魔法使いのスキルと違って、回復のヒール、状態回復のキュア、不死系の魔物に大ダメージのターンアンデッドが使える。
生産者
体力:D 筋力:D 速力:D 魔力:D 器用:C 精神力:D
スキル 加工
加工スキルは回復力を向上させる丸薬や状態異常を予防にする丸薬を作ることができるスキルだ。詳しくは加工できるアイテムを手に入れてからだ。
探索者
体力:D 筋力:D 速力:C 魔力:D 器用:C 精神力:D
スキル マップ作成
マップ作成は頭の中に地図を浮かべることができる。このスキルを使えばダンジョン内で迷うことはなくなるだろう。といっても一度通ったところしか表示されないが。
そんなわけでステータスはこうなった。
名前 なし 基礎lv2 男 15歳
ジョブ 戦士lv1 魔法使いlv1 僧侶lv1 生産者lv1 探索者lv1
加護 戦いの神
そういえば名前をどうするか。今まで聞かれてないけどいつまでもこのままではいけないし。うーん。
「シヴァ。シヴァにしよう」
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