いちばんの「小説以前のこと」は……
日記のほうで
西脇先生の「詩学」の
あとがきに触れたことがありました
「西脇先生の『詩学』のあとがき」
https://kakuyomu.jp/works/16817330653358962852/episodes/16817330653705722866
そこで
詩人は詩を書く前に
どういう詩がいい詩なのか
自分の意見を持っていないといけない
というようなことを
西脇先生が書いているということを
引用していたことがありました
そしてそのことは
小説に置き換えても
同じことではないかなぁ?
と、そのときに書きました
西脇先生は
どういう詩がいい詩なのか考えることが
詩を書く前のことだと書いてました
どういう詩がいい詩か考えるというのは
つまり詩の美学のことで
それは詩人にとっては
詩論ということだと思います
詩を書く前というのは
「詩以前のこと」ということで
まとめてしまうと
「詩論は詩以前のこと」
「詩以前のこととして詩論というものがある」
という話になると思います
これらのことを小説に置き換えると
小説以前のこととして
小説の美学というものがある
ということが言えて
小説の美学というのは
どういう小説がいい小説なのか考える
ということで
そういうことが一般的に
「小説論」と言われるのかどうかは
私は無学なのでよく分からないのですが
詩論があるのなら
きっと小説論というものもあるのかなぁ?
と想像しています
そろそろ
今日のタイトルを回収しようと思うのですが
まず前回のときに
「小説の外のこと」とか
「小説以前のこと」というのを
「小説についての小説の中のこと以外のすべて」
というように書いたのでした
その「小説の中のこと以外のすべて」のうちで
「いちばんの「小説以前のこと」は……」
詩だったら詩論であるような意味で
小説だったら小説論ということになるのかな?
と思います
ただ「小説論」と言ってしまうと熟語っぽくて
なにか私が知らない定義があるのかもしれないので
「どういう小説がいい小説なんだろうなぁ?」
と考えること
というように考えておきたいです
まとめると
「小説以前のこと」はいろいろあるけれど
いちばんの「小説以前のこと」は
「どういう小説がいい小説なんだろう?」
と考えること
というようなところで
いかがでしょうか?
ーーーー2023年3月9日
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