第8話 探し物の魔法
まずは
エーリとカレンはマージの
塩の入った振り子の
準備が終わると、エーリとカレンは見習い魔女用の帽子をかぶり、杖を持ちました。この帽子をかぶっている間だけ、
「ふたり一緒にやってみましょう。左手に首輪、右手に杖を持ってください」
エーリとカレンはマージの
「首輪から、これをつけていた猫の
感じ取れたら、その感覚を
「杖で揺らす、というのは、杖で振り子を
カレンが質問しました。
「言い方が悪かったわね。杖で振り子を突っつく以外の方法ならだいたいなんでもいいわ。つまり、振り子を揺らすために何か魔法を使えばそれでいいの。突っついた場合は使ったのは杖を持った手でしょ?」
「わかりました」
なんでもいいとはいえ、二人が使い方を知っている魔法は
まず、カレンが風おこしに
カレンの成功を見たエーリも、よし、やるぞ! と
「びっくりした! まだ呪文も唱えてなかったのよ?」
エーリはドキドキして、
これにはマージも
「ひょっとして、腕輪のせいかしら。なんらかの魔法道具でしょうから、暴発のきっかけになってしまったのかもしれないわ」
マージは言いました。
「もう一度、落ち着いてやってみましょう。それでも暴発するようなら、残念だけど今魔法を使うのはやめておきましょうね」
エーリは
気を取り直して、飛ばされた道具をもう一度セットしました。エーリとカレンは二人で力を合わせて魔法で風をおこし、振り子を揺らしました。底の蓋を取った振り子からさらさらと塩が流れ出て、地図の上に
魔法を
「成功していればこのあたりにいるはずよ。猫は
「
エーリは、もう少し
「
三人は振り子が
「よくできました。ちょっと時間はかかりましたが、ちゃんと猫を見つけることができましたね。
依頼人の方とは明日の昼にお約束してますから、それまで猫は大切にお
マージはどこからか
「また探しものの依頼があったら、私やりたいわ!」
「私も!」
エーリとカレンは
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