第2話 海外で本屋に行く贅沢

 海外旅行に行くときはとにかく観光地を回るぞ!とみっちり予定を詰め込んでいた。しかし、現地の街をぶらぶら歩いてみるというぜいたくな楽しみ方があることに気がついた。


 そのひとつが現地の本屋を訪ねることだ。

 中国旅行を何度かして、一人でも街を歩けるようになった。そこで行ってみたのが上海書城という大きな本屋だ。


 日本の紀伊國屋書店のように階ごとにジャンル分けされており、フロア面積も広い。中国は簡体字だが、読める文字も多いため大体どんな本なのかも分かるので面白かった。


 上海書城で探したのは、当時ハマっていた中国ドラマの原作本。これは現地で購入できたのは良い記念になった。それから三国志関連書籍。まさに本場感が嬉しい。漢詩や中国家庭料理、観光マップも買った。現地ならではの本が買えるのは楽しかった。


 合肥という街では、本を量り売りしていることに驚いた。公園などで歴史や物語の本を叩き売りしているのを見たこともある。本に対する観念が崩壊した気分だった。

 もし自分の本がこんなふうに売られていたら…本の価値は重さじゃない!と文句を言いたくなるかもしれない。


 イタリアでは土産物店で景勝地の写真集を販売している。有名観光地ならどこへ行っても見つけることができた。かなりのボリュームで美しい写真が多く掲載されており、気に入った場所では必ず購入した。このときは持ち帰りの荷物が重すぎて現地でカートを購入した。


 また海外へ行ける日が来れば、ぜひ時間を作って街中の本屋に行きたいと思う。

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